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『好きなタイプ』はどこまで追求すればいいの?…という話

よく恋愛の話題で「好きなタイプは?」というものがあります。

進化心理学的に、男性なら「若い女性」を求めるのは仕方がありませんし、女性なら「経済力のある男性」を求めてしまうのは致し方ありません。そういった以外の、個々人の好きなタイプについてはどうなのでしょう?

以前のブログでも話題として挙げましたが、こういったテーマは果てしなく続くものです。

 

今回は恋愛の話をしていきます。
とりわけ一般的に適用できるよう、科学的根拠に基づいて話をしていきます。

よくあるかと思いますが、恋愛で『好きなタイプはどこまで追求すればいいのか?』というところです。とことん追い続けて良いものなのか?…それとも??

研究によって得られた結果を基に、僕らの人生の糧にしていきましょう!

 

 

理想となるパートナーの妥当性

 

2013年に出たカリフォルニア大学の研究で、過去に行われた「異性の好み」に関する96件の論文をまとめたメタ分析があります。この研究は「理想のパートナーを追究することで幸せになれるのか?」というテーマを基に、データを集計していきました。

まずですが、どんな人でも好きなタイプというものがありまして、大まかに言うと3つのタイプに当てはまります。

 

  1. 性格重視(優しさや信頼感など)
  2. 外見重視(顔立ちや体格など)
  3. 経済重視(権力や財力など)

 

ただ、多くの人をチェックしたところ、「実際に付き合った相手」という項目において「好きなタイプの相手」を選んでいたパターンはほとんどなかったそうです。

大体のパートナー選びは、そのときどきの感情や環境といった、無意識の部分で決めているようです。
いわゆる「理想の相手」といった、自分で作り上げた条件が作用するパターンがはほとんどないそうです。そういったことがあり、多くの人の「理想」は、本能的な直感と大きく異なっているとのことです。

 

そういう点においては、短期的な恋愛においては「好きなタイプ」は無関係だといえます。
あくまでも短期的な恋愛では「好きなタイプ」は気にする必要はないのですが、この研究では長期的な恋愛では話が違うという風に結論を出しています。

研究によると、恋人同士の関係性が長期になってくると、最初に持ってた「好きなタイプ」のウェイトが大きくなるとしています。つまり、長期的な恋愛がうまくいくためには、恋人同士の両者の『理想が一致している』ことが条件となるのです。

両者の理想が一致しているほど、長期的な関係の満足度は高く、別れにくくなる傾向があったそうです。

 

 

 

直感と理想を駆使したパートナーの選び方

 

付き合い始めるときは、どうしてもその時の直感で選んでしまいます。
ですが、そういったパートナー選択は、後々になって失敗してしまうのがよくあるパターンです。

一時的な感情に流されて決めてしまわないように、以下のステップの基にパートナーを選びましょう!

 

  1. 自分の好きなタイプを確定する:自分にとって何が一番の理想なのかという優先順位をあらかじめ決めておきましょう。大きく『性格・外見・経済』の3点に集約されますので、この3つから順位を決めるのが良いでしょう。
  2. 自分の感情のトリガーを知っておく:自分の感情が揺らいでしまうポイントを知っておきましょう。誰しも『人を好きになってしまうトリガー』というものが存在し、たとえば「優しくされると好きになってしまう」というものです。
  3. まずは直感で相手を選ぶ:人間は感情の生き物で、最初から「理想」だけを追い求めると感情がついてきてくれません。これでは恋愛が始まりませんので、まずは『直感』でパートナー候補を判断していき、その後に「理想」で判断していきましょう。
  4. 相手の理想と自分の理想を調整する:恋愛は相手があって成り立ちます。候補が決まったら、自分のトリガーを心に留めておきつつ、客観視できるような状態を保っていきましょう。そして、自分の理想を冷静に判断しつつも、相手の理想も調べましょう。自分の理想ばかりではなく、相手が思い描く理想が自分に当てはまっていることで長期的な関係を築くことができます。

 

 

 

 

短期的な恋愛を望むのなら、特に気にせず動物的な勘でもいいでしょう。
ですが、長期的な恋愛をしたいと願うのなら、相手の好きなタイプや自分の好きなタイプを把握しておいた方がいいでしょう。

理性を働かせて、「この人は大丈夫なのかな?」という視点で見て、客観的に判断することで長続きできる恋愛ができるそうです。この判断のしかたは、いろいろと応用ができそうなので、知っておいて損はないかと思います。

直感と理性は、上手く使いこなしたいものですねぇ~。

 

 

【参考文献】

[The predictive validity of ideal partner preferences: a review and meta-analysis.]

 

 

 

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