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結局のところSNSは『良い』のか『悪い』のか?

僕のちょっと前の情報だと、海外では「いいね!」ほしさに無茶なことをして亡くなっている人が多いというのは聞いています。

その他、SNSのやりとりによる心的ストレスの影響でお亡くなりになる人も出てはいます。
果たして、SNSは僕らにとってどういった存在なのでしょうか?

今回は、そのことについて解説していきます!
もし、メンタル的な悩みがございましたら、僕にどうぞご相談ください。カウンセリングや鍼灸施術にて対応致します。

 

 

SNSによる健康への影響

 

SNSと健康に関する問題は、長らく続いております。
たとえば、以下のようなことが研究によって示唆されています。

 

  • 5,208名の男女を対象に2年間追跡調査したところ、SNSの対人コミュニケーションは全体的な幸福度を下げることがわかった(2017年、カリフォルニア大学の論文)
  • 19〜32歳のアメリカ人約1,800名を対象にSNSの利用頻度を調査したところ、SNSの利用頻度が多い人は、利用頻度が少ない人と比較して摂食障害(拒食症や過食症など)の発症リスクが2.2倍に、うつ病の発症リスクが1.7倍になることがわかった(2016年、ピッツバーグ大学の論文)
  • 13〜18歳の若者32名を対象にSNSの写真を見てもらいつつ、脳をMRIで調べたところ、側坐核という脳の報酬系の興奮レベルがお金をもらうことと同じように激しく反応していた=没頭しやすくなる(2016年、UCLA=カリフォルニア大学ロサンゼルス校の論文)

 

といったように、基本的にネガティブな結論が多く出ているのが、SNSの大きな健康被害の特徴です。

一応、2010年の論文では肯定的な意見を出してはいます。
たとえば、SNSの使い方によって、メンタルに良し悪しがあるそうです。

 

  • 「いいね!」だけでなく、コメントやオフ会といった、他者と積極的に交流する人は幸福度が高い
  • ROM専のように、ただなんとなくつながっている人の投稿を眺めるだけの人は幸福度が低い

 

人間の脳はリアルとネットの区別ができないものですから、SNSであっても交流することで人とのつながりを感じられるそうです。反対に、受け身な使い方をしていると疎外感があるようなので、孤独に感じやすくなるようですね。

 

 

 

SNSが人生に与える影響はどれくらいなのか

 

SNSが健康には良くないという研究が優勢ですが、人生全体でみるとどれくらいの影響力があるのか…。
それを調べたのが、2019年に出たオックスフォード大学などのチームがおこなった研究です。

具体的な内容は、イギリスで聴取した「Understanding Society」というデータセットを利用したもので、2009年から約4万世帯の健康と幸福度の変化を追跡した情報が保管されています。
今回の研究では、ここから12,672名の若者のデータを選抜して、約7年分の追跡調査を分析してくれました。

 

分析した結果なのですが、このデータセットで言えることは以下のとおりです。

 

  1. SNSの使用時間だけでは、人生の満足度を説明することはほとんどできない(0.25%ほど)
  2. 人生の満足度の変化も、SNSの利用時間を説明することもできない(0.04%ほど)

 

観察研究としては数が少なく、さらに、これだけのデータを扱ったSNSに関する研究が少ないのでこれだけでは判断が難しいものです。そういったなかでも、「SNSは人生を左右する大きな要因ではないのでは?」という評価になりました。

幸福度の低下や健康被害が起きるとは言うものの、人生を大きく狂わせるほどではないという結論です。

 

研究者たちによると、

SNSの利用自体は、若者たちの人生の満足度を予測できないようだ。

SNSの利用と人生の満足度の関係性は、以前から考えられていたよりもはるかに微妙なニュアンスが含まれているに感じられる。両者の関係性は一貫していなく、たとえば性別やデータの分析方法によっても変化が起きる。とはいえ、それを踏まえても、ほとんどの影響はごくわずかなようだが。

 

とはいえ、前項でも、うつになったり摂食障害になったりするという事実があります。
なので、そうそう軽く見ない方が無難でしょう。

そこで、2019年に出た13件の先行研究をまとめたシステマティックレビュー(横断研究が大多数ですが…)がありますので、これを参考にSNSを利用する際の注意点を挙げていきます。
このレビューでは、以下の4ポイントがメンタルヘルスと関係性があったとのことです。

 

  1. SNSの使用時間はどれくらい長いのか?
  2. SNSの活動内容はどういったものか?(親しい人と生産的な交流をしているか?)
  3. SNSのアップデートのためにどれぐらい注力しているか?
  4. SNSの活動にどれだけ依存しているか?

 

レビューでは、この4ポイントが高いほどメンタルが病んでしまうとしています。
時間に関しては2時間を超えると悪影響がでるそうで、SNSにのめり込むほどにメンタルが落ち込んでいくようです。ちなみに、使い方については、積極的でも受動的でもメンタルヘルスに悪影響がでるものの、自分の活動報告程度では問題はないとのことです。

 

 

 

 

SNSに関してはデータが不十分なので、なかなか明確な結論には至らないようですね…。

使用頻度はほどほどで、リアルやSNS上の親友とのコミュニケーションツールとして利用するのが良いでしょう。
あとは、日記がてらに使う分(子供が○○しました!、みたいな)には、特にメンタルに影響がでないそうです。

SNSが人生のよりどころにならないように、くれぐれもご注意を!

 

 

【参考文献】

[Association of Facebook Use With Compromised Well-Being: A Longitudinal Study]

[The Association between Social Media Use and Eating Concerns among US Young Adults]

[ASSOCIATION BETWEEN SOCIAL MEDIA USE AND DEPRESSION AMONG U.S. YOUNG ADULTS]

[The Power of the Like in Adolescence: Effects of Peer Influence on Neural and Behavioral Responses to Social Media]

[Social network activity and social well-being]

[Social Media’s Enduring Effect on Adolescent Life Satisfaction]

[A systematic review: the influence of social media on depression, anxiety and psychological distress in adolescents]

 

 

 

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