メニュー 閉じる

無理なダイエットは間違いなく○○してしまう!

僕は無理なダイエット・激しいダイエットを、まったくもって指示しておりません。

ボディビルやフィジーカーなど、見た目の美しさやカッコよさを生業にしているなら仕方ない部分はあります。
しかし、そうでないのなら、単に健康を害する行為だけです。地道に見た目と健康を兼ね備えた体型を目指していってほしいもの。。。

健康を第一に考えていってください。

 

今回は『無理なダイエットによる弊害』に関するお話をしていきます。

情報がいろいろと飛び交っていますが、無理なダイエットをしてはいけないは常識になってきていると思います。
改めて、無理なダイエットをするとどうなるのかを、ここで解説していきます。

是非とも参考にして、地道なダイエットをしていってくださいね!

 

 

無理なダイエットの悪影響は6年経っても治らない

 

紹介するのは、2016年に出たアメリカ国立衛生研究所の調査です。
この調査は「ザ・ビゲスト・ルーザー」というコンテストに参加した人たちが、ダイエットに成功してから6年後にどのような変化を辿ったかを追跡していったものとなっています。

この「ザ・ビゲスト・ルーザー」とは、2004年にアメリカで始まったテレビ番組だそうで、コンセプトは「誰が一番痩せられるか?」を競うリアリティ番組です。
論文によると、参加者は元々の体重が148.9±40.5 kgというビッグサイズで、それが30週間で58.3±24.9 kgという大減量に成功したそうな。

そいった様子を放送して、この番組は大ヒットをたたき出したようですね。

 

番組でおこなわれた減量法は「集中的な食餌療法と運動療法!」という、シンプルイズベストな手法です。

番組では「ダイエットが成功した瞬間まで」しかたどっていなく、研究者は『参加者全員が体型をキチンと維持できているのかな??』というところを調査していったというわけです。
調査対象者は14名(うち男性6名、女性8名)で、まずはダイエット成功後の数値が以下のとおり。

 

  • 参加前の全員の安静時代謝は1日2,600kcal
  • 参加後の全員の安静時代謝は1日2,000kcal

 

前述のとおり、ダイエット成功時の参加者の体重減少が平均58kgなので、大人1人分なくなれば代謝も600kcalは落ちますよぉ。
…で、この調査は、コンテスト終了後から6年間の状態をチェックしまして、その結果が以下のとおりとなっております。

 

  • 参加者全員、減量に成功した体重の90%ほどリバウンドしていた
  • いっぽうで代謝は1日−499 ± 207kcalほど低かった
  • レプチン(満腹ホルモンと呼ばれているものです)のレベルも、コンテスト参加前より30%低かった

 

つまり、無理なダイエットは『ほとんど元に戻るし太りやすくなるし食欲が止まらない』ということです。

「体重が元に戻るなら、代謝も元に戻るだろう」という単純なことでもない。
余計に太りやすくなるものだから、無理なダイエットはご法度ということですな~~。

 

 

 

 

この研究にも、一応の疑問点があります。

BMI49.5という、超ビッグサイズの人たちの追跡調査なので、BMI30の一般的な肥満体でも同様の現象が起きるかはわかりません。
また、代謝の下がり幅にはかなりのバラつき(1日100~800kcal)がありまして、元々の体質の影響があるのかと思います。

この論文を基に無理なダイエットによる悪影響をまとめますと、

 

  1. ほぼ間違いなくリバウンドして90%近く元に戻る
  2. 下がった代謝は6年経っても元に戻らない
  3. リバウンド後は以前と比べて食欲が30%増してしまう

 

代謝減少やレプチン減少を考えると、余計に太りやすくなりますね。。。
当然ながら、地道にゆっくりとスッキリ・キレのある体型を維持する方法が一番というわけですな~~☆

 

 

【参考文献】

[Persistent metabolic adaptation 6 years after “The Biggest Loser” competition]

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です