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【食欲の暴走】ついつい食べ過ぎてしまう食品の定義

なにやら、肥満研究では「Hyper-Palatable(ハイパー・パラタブル)」というものがあるそうな。

google翻訳だと「超口当たりのよい食品」と訳されるのですが、意訳するなら「やめられない止まらないメチャクチャ美味しい食べ物」なんでしょうね~~。
ポテトチップスといった類いのものが該当していまして、こういったものは満腹中枢がマヒしてしまいます。

だから、いくら食べても満足しなく、さらに高カロリーだからやっかいなのですよねぇ…。

 

…で、今回は『脳の報酬系を暴走させる食品を定義』してくれた論文がありますので、それをご紹介していきます。

食欲を暴走させるものというものは判明しているものの、どの成分がどれくらいの量が入っているとヤバいかという明確な基準がなかったそうです。
なので、それをハッキリさせてくれたというわけですね。

どうぞ、ダイエットや減量の参考にしていってください☆

 

 

脳の報酬系を暴走させる食品について

 

紹介するのは2019年にでたカンザス大学などのチームがおこなった研究でして、以下のような調査をしてくれたそうです。

 

  1. アメリカの食品データベース(FNDDS)から7757種類の食品を選抜する
  2. 食品が持つそれぞれの特徴を洗い出す(甘いや塩辛いといったもの)
  3. 専用のソフトを用いて各食品の栄養をチェックする
  4. すべてを評価してHyper-Palatableの特徴を定義する

 

その結果、Hyper-Palatableには以下の3つの特徴があることがわかりました!

 

  1. 脂質+ナトリウム系:脂肪のカロリーが全体の25%より多くナトリウムが0.30%以上(重量比)。ex)ベーコンといった類の加工食品全般
  2. 脂質+糖質系:脂肪のカロリーが全体の20%より多く、糖質のカロリーが全体の20%より多い。ex)いわゆるスイーツ系全般
  3. 糖質+ナトリウム系:糖質のカロリーが全体の40%より多く、ナトリウムが0.20%以上(重量比)。ex)スナック菓子系全般

 

こういったものは2016年のレビューでも言われていますし、当然の結果ですね。
やっぱり脂質と糖質は脳が興奮して食欲が暴走しますんで、ダイエットや減量をする際は注意が必要だなぁ~~っと。
これに、塩分が付けたされて、3大食欲暴走物質ということになるわけでしょうな。。。

あと、Hyper-Palatableと判断された食品のうち、もっとも品目が多かったのは「脂質+ナトリウム系」だったそうで、Hyper-Palatableと判断された食品でも、5%は「コレステロールフリーですよ~」「低カロリーですよ~」という風に健康を謳った製品があったそうです。

健康に良さげな印象を与えるものでも、油断をしてはいけませんね!

 

 

 

 

過去のHyper-Palatableの研究では脂質と糖質は定番だったのですが、ここで新たに塩分が登場してきたわけです。

『脳の報酬系を暴走させる食品を定義』したものとはいえ、この研究では固形食品のみだから、ソフトドリンクが当てはまるかは不明です。
また、今回特定された基準が、どのような組み合わせをした場合に食べ過ぎにつながっていくかはわからないのもわかりません。あとは、こういった研究はどうしてもバイアスがかかってしまうので、こればかりは仕方がありません。

とりあえずは、スイーツやら加工食品やらを回避するという、基本に徹するのが一番でしょうかね☆

 

 

【参考文献】

[Hyper-Palatable Foods: Development of a Quantitative Definition and Application to the US Food System Database]

[The Influence of Palatable Diets in Reward System Activation: A Mini Review]

 

 

 

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