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健康的な食生活を続ける年間コストはどれくらいかかるのか?

なんとなくわかるのだけど、健康的な食生活って結構なコストがかかります。

将来のための投資だと思えば問題ないですし、病気にかかったときのコストの方がかかるのも理解はできます。
とはいうものの、目の前に恩恵を実感ができないと、どうしてもコストに気が向いてしまいます。

だとしても、健康のための選択はしていった方が良いので、ここは健康的な食生活を実践していきましょう!!

 

では実際のところ『健康的な食生活を続けるためにかかる年間コスト』はどれくらいなのか?

こういうことを調べてくれた論文がありますので、それを参考にしていきましょう。
確かに、健康に注力していけば、それなりのコストはかかります。なので、そのコストがどれくらいかかるのかは、知っておいて損はないでしょう。

どうぞ、参考にしていってください♪

 

 

健康であり続ける為に必要なコストについて

 

まずは2013年に出た、質の高いメタ分析から簡単にご紹介していきます。
これはハーバード大学が行った調査で、過去におこなわれた27件分のデータをまとめたものでございます。このデータの中には日本も含まれていて、合計10カ国の研究を分析して「健康になるために必要なコスト」を導き出しました。

その大きな結論ですが、簡潔に言うならば『1日2,000kcalとする場合、健康的な食生活に必要なコストの増加分は1日169円である』というところですかね。

ここで定義している健康的な食生活は、

 

  1. 普通の野菜とフルーツが多め
  2. 肉と魚の量はそこそこ
  3. 加工食品はあまり食べない

 

といった、一般的にイメージできる食生活を指しています。

このことを年間に置き換えるなら、『169×365=61,685円』ですね。
およそ±6万円のコスト増でしょう。こう書くと、高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれでしょうが…。

 

 

 

もう1つ、2014年に出たリード大学の論文がありますので、それも参考に。。。
女性を対象にしたイギリスのコホート研究ですが、先に紹介したメタ分析のあとに出た論文で、これもプラスしてコストを考えていきましょう。

35,000名の女性にアンケート調査をおこない、普段の支出と食事の質の関係性をチェックしていきました。
そのうえで、研究者は典型的な食事のパターンを6つにグループ分けをしました。

 

  1. 粗食グループ:パンと牛乳がメインで、イモと肉を少し食べる程度のタイプ。食事のバラエティが乏しく、栄養価の低いタイプ。
  2. ジャンクグループ:パンや肉、お菓子に高脂肪食といったものがメインで、野菜やフルーツが少ない。
  3. 低栄養食グループ:バランスの良い食生活だが、食事量が少ないために栄養不足である。
  4. ベジタリアングループ:全粒粉のパン・野菜・フルーツをメインに、卵や肉、魚の消費量が少ないタイプ。③との違いは、食事の質は高いものの、1日に必要な栄養量に達してないタイプ。
  5. 一般食グループ:イギリスでは一般的な、パスタとライスをメインに、高脂肪食、卵、肉、魚などをよく食べるタイプ。野菜とフルーツはそこそこで、栄養は十分だが、脂肪と加工食品が比較的多め。
  6. 健康食グループ:炭水化物は全粒粉の商品がメインで、加工食品はほぼ摂らないタイプ。野菜とフルーツが多く、質が高い肉と魚をそこそこ摂取している。

 

このすべての食生活の食品コストをデータベースと比較し、大きな見積もりを出していきました。
それで得られた結果が、以下のとおりとなっております。

 

  • もっとも栄養価が不足している粗食グループのコストは1日およそ626円
  • もっとも栄養価が十分な健康食グループのコストは1日およそ1,263円

 

もし栄養価が不足している人が健康的な食生活にシフトするなら、およそ食事コストが約2倍増しになる計算です。
最低水準と最高水準との差は232,505円なので、これも結構なものです(汗)

この論文は物価の高いイギリスの話なので、日本でそのまま当てはまるわけではありません。
それに、この論文は「特定の食生活をすべてまとめた場合」ですので、一気に食生活を変えることはしないと思います。何もかも質の高い食事を選択せずとも、加工食品には手を出さないという手法を1部分だけ取り入れても、最低限の病気のリスク回避はできますからね。

先に紹介した論文と合わせると、1日1,000円前後で落ち着かせるられるじゃないかと…。
キチンと自炊すれば、これでも十分な栄養は得られるかと思います。

 

 

 

 

ざっくりとした総論だと、健康的な食生活をするために必要な年間コストは、一般食の約6~23万円増の範囲でしょう。
健康の為となると、それくらいのプラスした出費は仕方のないものでしょう。

でも、

 

  • 将来罹ってしまうかもしれない病気リスクの回避
  • 罹ってしまった際の治療費や治療期間
  • 病気の為に生じる不自由

 

これらを考えると、これくらいの費用は安いものです。
これくらいの自己投資は、然るべきもののハズ!

健康は最高の投資ですので、どうぞ臆せず出資してきましょう!!
あと、よろしければ、僕の鍼灸整体で、健康を手に入れるのも十分にアリです☆

 

 

【参考文献】

[Do healthier foods and diet patterns cost more than less healthy options? A systematic review and meta-analysis]

[What is the cost of a healthy diet? Using diet data from the UK Women’s Cohort Study]

 

 

 

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