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【東洋医学の基礎概念】『秋』の特徴について

今回は鍼灸師らしく、東洋医学のお話をしていきます。
基本的に科学的見地から伝えていくスタンスですが、科学がすべてではないとも思っている身です。それに、東洋医学ならではの見地というものがありますので、それも大事にしつつ、僕は施術をしています。

 

今回は東洋医学における『秋』についてお話していきます。

東洋医学における基礎概念である五行説を元に、秋ならではの特徴をお知らせします。
現代医学との違いが多少なりともありますが、まずは「そういうものなんだ~~♪」と捉えてみましょう。

コツをつかむと、結構なほど活用できます☆
ちなみに、五行説については、過去の記事をお読みください(●^o^●)

↓  ↓  ↓

【東洋医学の基礎概念】『五行説』とは何なのか??

 

 

秋(9~11月)の気候と症状

 

秋は夏の暑さの盛りが過ぎて、気温的には過ごしやすくはなります。
夏に疲れた胃腸の調子が回復し、食欲が増進して、健康回復には適している季節です。
ただし、この時期は空気が乾燥する時期で、徐々に朝晩の冷え込みが増してくる時期でもあります。

東洋医学の基礎概念である『五行説』では、秋と肺には密接な関係があるとされています。
肺の弱い人は、朝晩の寒暖差によって毛穴が閉じて皮膚呼吸が上手く機能しなくなります。

 

空気が乾燥しているため、呼吸をするときに鼻やのどに負担がかかって鼻炎やせきなどがでやすくなります。カゼをひきやすい時期ですので、それによる中耳炎にも注意が必要です。
そして、冷え込みによる首筋のこわばりや肩こり、その影響による歯痛なども起こしやすくなります。

また、肺のほかにも秋と大腸には密接な関係があり、冷えによる痔の悪化も起こりやすくなります。

 

■かかりやすい症状■

カゼ、鼻炎、中耳炎 咳、ぜんそく、呼吸器疾患 筋肉痛、関節痛 痔 肌荒れ など

 

 

 

秋の健康管理

 

基本的な秋の健康管理は、以下の2つです。

 

  1. 保湿
  2. 保温

 

当然ながら、のどや肌が乾燥していますので、保湿は重要です。
保温というのは、東洋医学でいう気・血・水を全身に巡らせて、細胞の代謝を促していきます。

 

保湿に関してですが、鼻やのど、気管支といった呼吸器にはマスクが有効です。
また、梨や柿といった、いわゆる『秋の果物』は肺を潤おす作用がありますのでオススメです。
乾燥した肌のケアには、馬油や椿油が有効です。

保温に関してですが、肩こりや気管支の冷えを避けるためにも、上着やマフラーが有効です。特に首元は保温していきましょう。
また、肺を癒すには、『辛い食べ物』が良いとされています。
保温には長ネギが、血行促進にはショウガが有効です。

注意点としては、血行が良くなるからといって、トウガラシなどの香辛料をたくさん摂るということは避けて下さい。粘膜が充血して、呼吸器系が病んでしまいます。
この点に類似して、タバコや過度の飲酒は避けて下さい。

 

その他、肺を癒すものとして、白い食べ物が有効だとされています。
ダイコンやニンニクといったものを食べてると良いですね。
そして、寝過ぎると肺の機能を低下させると言われていますので、適度に運動をすることをオススメします。

 

 

 

 

以上が、東洋医学の見地による秋の特徴と健康管理です。
概念的な部分ではありますが、現代医学にも通じるものがありますので、試してみるのをオススメしています。

秋にとれるものは、秋を乗り越えるために必要な栄養素などを補うことができます。
そういう点は、東洋医学ではキチンとアドバイスされていますので、昔から言われているものは大切にしていきたいものです。
もちろん、科学的に判明しているものも織り交ぜていくこともしていきましょう☆

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