ちょっと前に、とある女性タレントの好みのタイプについての発言が、大きな問題になりましたね。
僕個人の感想としては、そういったことで大騒ぎする必要はないと思っています。
女性タレントの好みの問題ですし、女子会のトーク内容なんてああいったものですので、気にしても仕方がありません。
1人の女性の意見に振り回されず、自分の趣味や目的などのことに突き進んでいけばいいだけのハズです。
今回は、そんなことに若干絡んでくる、自信のある人とナルシストの『違い』について解説していきます。
自信たっぷりなのはいかがなものですが、多少なりとも自信はあった方が良いとは思っています。
何事も中庸が大事ですが、自信があるとナルシストの境界線はどのあたりなのか??
そのあたりをわかりやすく解説していきましょう!!
ナルシシズムの境界線とは
参考にしているのは、2016年に出たアムステルダム大学の論文です。
まずこの論文では、ナルシシズムとは『優越感、他者からの尊敬と賞賛の欲求の2つを特徴とする性格特性』と説明しています。
一見すると、自尊心とナルシシズムは同じように見えます。
一般的な考え方では、ナルシシズムは『自尊心があり過ぎた状態』としていて、心理学者も以下のような考え方をしています。
- 誇張しすぎた自尊心
- 肥大した自尊心
- 自己防衛の強すぎた自尊心
といったような表現をしています。
そこで、心理学者は自尊心とナルシシズムの境界線をしっかりと区別していこうというのが、このレビューの特徴です。
まず、結論から言いますと
- ナルシストは自分が他者よりも優れている考えている
- だからといって自分に満足しているわけでもない
という、価値観の違いから生まれることがわかりました。
そういう点から、自信のある人とナルシストの違いは、以下のとおりとなります。
- 自信のある人:自分自身に価値を置き、他者と自分を比較しない(=他者からの批判に影響しにくい)
- ナルシスト:他者と自分との比較に価値を置き、優越感に浸れても満足できない(=他者からの批判に影響しやすく攻撃的になりやすい)
ナルシストは他者と比較しないと自分に価値を見出せず、それだけに、良くも悪くも自分以外からの評価にとても弱いです。
もちろん、批判的な評価や攻撃的なコメントといった、ネガティブな評価にも弱いです。
ナルシストが生まれる原因として、他者と比較をする現代の教育法に問題があるとしています。
この数十年の間で、西洋の若者にナルシシズムの比率が上昇していることがわかっています。
十分なデータがそろっているわけではありませんが、研究者は『両親と教育者は、他者との比較で子供を評価するのではなく、純粋な愛情と賞賛を子供に向けるべきだ。そうすれば、両親や教師は、子供たちに「他者よりも優れているか劣っているか」ではなく、自分自身へ価値を置けるようになるだろう。』と推測してます。
そういったこともあり、今後の教育は、ナルシシズムを抑えて自尊心を向上させるような取り組みが必要としています。
…というわけで、もし本気で炎上しているのなら、もしかすると、今回のブログのようなきらいがある可能性があります。
どういった目的で炎上しているのかは別として、簡単にはいかないと思いますが、正しく自尊心を高めることが大事でしょうね。まずは自分自身を思いやり、自分のやるべきことに集中するのがよろしいかと。
ダメなときがあっても、自分で自分をほめていきましょう☆
【参考文献】