そこまで不倫について物議を醸したいのあれば、中学や高校で倫理学を習うようにすればいいのに…。
僕の記憶では、確か道徳の授業は小学校低学年で少しふれた程度だったと思います。
なので、これだけでは日本人に倫理を伝えるのは難しいということでしょうね。
それなのに、こと倫理学と聞くと、
「なんか哲学っぽくていやだ~~」
「宗教っぽい~~」
という感じです(あくまで僕の印象ですけどね)。
とはいえ、無責任にこのままにするわけにはいきませんので、ここは心理テスト的な論文をご紹介して、僕らはどのような倫理を持っているか簡単にチェックしていきましょう。
あなたは『脳派』ですか?『心派』ですか?
基本的に、自己を判断するためにもっとも信ぴょう性の高い心理テストは『ビッグファイブ』というものです。
ですが、ビッグファイブ以外にも、割と科学的に自分のキャラを知る方法というものが存在しています。
たとえば、「あなたの自己はどこにありますか?」みたいな質問。
たぶんですが、人生で一度は尋ねられたことがあるかと思います。この問答も、実はちょこちょこ研究されていたりします。
その一部に、2015年のライス大学の研究があります。
20~40歳の156名の男女を対象に、参加者全員に「もっとも強く『自己の感覚』を感じるのは体のどこですか?」と尋ねていきました。
そして、全員の意思決定プロセスや性格をチェックしていき、大まかな傾向を割り出していったという調査ですね。
その結果なのですが、この実験による「自己がどこにあるか?」という問いに対する答えに「脳」か「心」かで、性格の大体の傾向が見えてきたようです。
- 『脳派』の性格の傾向:倫理の問題は理性による判断をする。一般常識に強くてストレス耐性があり、「人間は個々が独立した存在である」という思考がある。主に西洋人に多い。
- 『心派』の性格の傾向:倫理の問題は感情による判断をする。一般常識に弱くてストレス耐性がなく、「人間は相互が依存した存在である」という思考がある。主に東洋人に多い。
大きく捉えると、『脳派』は個人主義的な発想の仕方をし、『心派』は集団主義的な発想の仕方をします。
日本の「野球」とアメリカの「BASEBALL」は違う!…と言われる風潮がありますが、これに近いものがあるかもしれません。
研究者によると『それぞれの人が考える「自己の位置の感覚」は、個人のパーソナリティに関わる非常に重要で決定的な要素だ』としていて、これがわかることで、指導等で大体の方向性を決めることができそうです。
僕は「夫婦間の問題なんだから、当人同士で話し合って解決に臨みなよ…」と考えますので、完全に脳派の人間です。
不倫についてアレコレと話しているのは、東洋人である日本ならではの現象なのも頷けます。
…で、もし自分が不倫という局面に立ってしまうと、「だって好きになったのだから仕方ない!」というマインドになるのでしょう。
あくまで、この論文をベースに考察した場合ですが。
冷めた言い方ですが、不倫は法律上は完全に許されていないので、基本的にはNGです。
まあ、各々の倫理観が良いのであれば、法律も乗り越えるでしょうね。
【参考文献】