ガンバって仕事をすることはステキな事だと思います。
自分がやりたいこと・やりがいを感じていることなら、より一層、その仕事に力が入るものです。
ですが、働き過ぎると、どうやら脳に悪影響がでる様子…。
そんな興味深い研究がありますので、ちょっとご紹介していきます。
過剰労働が脳に与える影響について
2016年に出た慶応大学とメルボルン大学の共同研究で、オーストラリアの男性3,000名、女性3,500名(対象者の年齢は40~70歳ほど)を対象にした調査があります。
まずは対象者全員の普段の仕事の様子をチェックし、そのうえで認知や記憶力のテストをおこなったそうです。
そうした結果、以下のようなことがわかりました。
- 男性の場合、週に平均25〜30時間の労働が最適である
- 女性の場合、週に平均22~27時間の労働が最適である
- 40才を超えたあとでの週30時間以上の労働は、認知機能に悪影響が起きる
- 労働時間が週50〜60時間以上だと、まったく労働をしていない人と同レベルに認知機能が低下する
どうやら、上記の時間を超えると、心身の激しい疲労とストレスによって一気に悪化する傾向にあるようです。
それにより、認知機能に大きなダメージが残ってしまう可能性も上がるそうです。
研究者によると、『この研究では3つの認知テストをおこなったが、いずれも週25〜30時間の労働時間のとき、認知機能が最大になった。』様子です。
この数字より労働時間が多い、もしくは少なくても、同様に認知機能が低下するそうです。働きすぎは疲労とストレスを引き起こすから、認知機能が低下するのでしょうねぇ…。
言うのは簡単なのですが、いかに心身をリフレッシュするかが、脳を最適化するためのコツなのでしょう。
結果にも書いたとおり、この現象が起きるのは40歳を突入してからで、20~30代では何も問題はないとのこと。若いと脳の修復がしっかりしているもので、割とムチャができるみたいですね。
…とはいうものの、僕は起きているときは仕事もしているし、勉強もしています。
週50時間は余裕で働いているので、それを半分くらいにするのは難しいかなぁ~。
仕事をストレスとして考えるかは人それぞれなんで、時間を尺度に考えることは難しいかもしれません。
とりあえずは、目の前のことに集中して、ストレスは上手く処理するのが良いですね。
【参考文献】
[Use It Too Much and Lose It? The Effect of Working Hours on Cognitive Ability]