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勉強の基本中の基本『検索練習』について

いろいろな勉強法があります。

資格勉強中の社会人はもちろん、学生の方は熱心に勉強をしていることかと思います。
あとは、仕事のための自己研鑽のための書物を書物を読むことだってありますよねー。

今回は、勉強にまつわることから、その基本中の基本の勉強法について解説していきますよ!

 

 

科学的に認められている勉強法『検索練習』について

 

様々な勉強法がありますが、科学的に認められている基本的な勉強法が『検索練習』です。

検索練習には『フラッシュカード』や『模擬テスト』、あとは『クイズ』も検索練習にあたります。
要は『学んだことを思い出す』という行為がそれにあたります。

一度、というよりかは何回もしたことがあるかと思いますが、この方法がシンプルかつ基本で確実な勉強方法なのです!

 

検索練習は、数々のメタ分析で実証されています。
たとえば2006年のメタ分析では、5,818名の参加者が関与した55の研究を精査した結果、有意に知識保持が確認されたことがわかっています。
「この勉強法で学力アップ!」…というものがあったりするものですが、確実に学力を上げたり知識を身に付けたいなら、模試や問題を出し合うなどをした方が良いのです。

さらに言うのなら、2016年のタフツ大学の論文でも検索練習について述べられていまして、どうやら人間の記憶はストレスに弱いそう…。
この実験では記憶力とストレスの問題に焦点を当てています。
実験の対象は120名の学生で、参加者全員に30個の単語と30の画像を記憶してもらったとのこと。その際に、参加者を2つのグループに分かれてもらいます。

 

  • 検索練習グループ=単語と画像をノートにとり、自身でテストしてもらう
  • 再確認グループ=同じ単語と画像を何度も見返す

 

そのうえ、翌日には参加者をさらに半分にして、以下のような状況でチェックしてもらいます。

 

  • 高ストレスグループ=審査員の前で記憶した内容をチェックされる
  • 低ストレスグループ=審査員のいない状況で記憶した内容をチェックされる

 

その結果、以下のようなことになりました。

 

  1. 検索練習をおこなうと、ただの再確認より50%ほど記憶保持率が上がる
  2. 検索練習×高ストレスと、再確認×低ストレスの成績はほぼ同等

 

研究者は次のように語っています。

ストレスを受けた人物は、記憶から情報を抽出する能力が低下する。

しかしながら、今回の実験によって、「検索練習」のように正しい学習法さえ実践すれば、ストレスの負荷が高い状況でも、問題なく記憶へのアクセスが可能になることがわかった。

 

誰しもが経験したことがある『極度の緊張によって記憶がとぶ』という問題が、検索練習によって解消されるということですな!
また、『過去の研究データでも、検索練習が最適な学習法の1つであることわかっていた。驚く点は、高ストレスの状況においても、複雑な情報を思い出せることだ。』とも語っています。

 

 

 

 

より確実ですし、プレッシャーを感じやすい状況でもパフォーマンスを発揮するなら、検索練習が一番かもしれませんね~。

なんだかんだで模試をやりまくるのも、科学的には有効的だったというわけです。
なんで、徹底的に検索練習に取り組むのが無難なものでしょう。

あとは、メンタルテクニックを駆使して、モチベーションを維持することも大切ですね!

 

 

【参考文献】

[Learning With Concept and Knowledge Maps: A Meta-Analysis]

[Retrieval practice protects memory against acute stress]

 

 

 

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