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さすがに運動をし過ぎれば身体に悪影響が出るのでは?…という話

なんとなく理解できると思うのでしょうが、運動のし過ぎは身体に悪影響が出ることがあります。
適切な休憩が必要なのは言うまでもなく、キャパオーバーな運動は人体に悪影響が出てしまうのは、想像にたやすいものです。

僕もハリキリ過ぎて体調を崩しかけたことがありますんで、やっぱりさじ加減が大切です。
結局のところ、健康になるために運動をしているのに、それで健康を損ねてしまうのは本末転倒かと…。

とは言うものの、ホルミーシスの理論でいくのなら「適切なエクササイズなら健康に良い」ものです。
徐々にレベルを上げていき、基礎体力が上がっているのなら耐えられるレベルも上がっているでしょう。

 

今回は『基礎体力のレベルが上がっている状態で運動をし続けるとどうなるの?』ということをお知らせします。

僕も割と運動をしている方ではありますが、それ以上に運動をしている人って本当に健康なのでしょうか?
そのあたりを調べてくれている研究がありますので、それを基に話をしていきます。

どうぞ、ご参考に♪

 

 

過度な運動による体調の変化について

 

クーパー研究所の有名なデータセットから21,758名の男性(年齢は40~80歳)を対象にした研究で、大半は日ごろから運動をしているそうです。

対象の男性の大体はランニングをしていたり、スイマーやサイクリスト、トライアスリート、ダンスを嗜んだりします。
このデータセットに女性が含まれていない理由ですが、一般的に男性よりも中年期に亡くなる確率が低いので、統計処理に影響が出てしまうからみたい。

 

調査期間は1998〜2014年で、被験者は定期的に冠動脈の石灰化スコアをチェックしてもらいます。

石灰化スコアは心臓病の危険因子で、このスコアが高いほど動脈硬化になる可能性が高くなります。
なので、これを指標に、突然死を予想することができるというわけです。2017年に出たデータでは、運動量が多いアスリートほど石灰化スコアが高いという結果が得られていて、アスリートやマラソンランナーほど動脈硬化リスクが高いことが予想されています。

若くして突然死するアスリートの話しは有名ですので、このあたりは注目されるんですかねぇ…。

とはいうものの、研究者たちは『心配すべきはカルシウムそのものではない。なぜならカルシウムは、動脈硬化のフットプリントでしかないからだ。』と語っています。
要するに、ハードな運動によってスコアが上がったとしても、現実として病気になっていなければ問題なのでは?…ということ。

 

まず結果なのですが『6.5kmの距離を時速13.4km/hで毎日走ってる人は冠動脈の石灰化が11%進行していた』とのこと。
これに関して言えば、いままでの研究と同様の結果といえるでしょう。

その一方、『石灰化スコアが高くても、運動をしている人の全体的な死亡率は上がらない』という結果も出ているそうな!
スコアが上がってしまっても、運動は身体に良いのは間違いないありません。
よって、どんなに石灰化が進んでも、運動による恩恵の方が強いというわけなんですね~~。。。

研究者いわく、

この研究では、過度な運動が多い人でも死亡率は上がらないことがわかった。
もちろんだが、日常的に運動量が多い人は、自身の心疾患リスクについて定期的に検診すべきだろう。

なんにせよ、最も大事なのは、過度な運動が安全だというところだ。
エクササイズのメリットは、冠動脈石灰化のリスクを超えている。

 

 

 

オーバーワークによる8つの現象

 

たとえハードな運動が問題ないとしても、自分の許容量を超えてしまうと体調不良が起きるのも事実です。

ホルミーシスの考え方でも「過度の刺激は殺傷する」というものがあります。
適度な毒は僕らを健康にしますが、過度なら当然のように毒に侵されてしまいます。

過度すぎる運動も、結局のところ心身には毒になってしまいますので、以下のことが起きそうな感じでしたら、キチンと休憩していきましょう!

 

 

 

モチベーション低下

 

始めは気分が高揚しますが、その反動を受けて一気にモチベーションが低下します。
具体的には、

 

  1. 激しい運動によってアドレナリンが大量に放出される
  2. 一時的にモチベーションがあがり躁状態のようになる
  3. 副腎が疲れ果ててアドレナリンがでなくなる
  4. モチベーションが低下する

 

という感じです。
オーバーワークは慢性的なストレスを体に与えまして、ホルモンバランスの乱れを起こしますんでご注意を!

 

 

 

不眠

 

カテコールアミン(ストレスホルモン)の作用で神経がたかぶり、中央神経系が不調を起こすことによって起きるとされています。
これに関しては、何となく直感的にわかりやすいかと…。

 

 

 

メンタル不調

 

神経系に負荷を与え過ぎてしまい、イライラしたり、うつっぽくなったりします。

 

 

 

安静時心拍数の変動

 

常に心拍数が上がってしまう状態になります。
これはオーバーワークによってカロリー需要が上がって、その影響で代謝がアップした結果として現れます。

 

 

 

異常な筋肉痛

 

トレーニングをしていれば、当然のように1~2日の筋肉痛は起きます。
ですが、オーバーワークの場合は3日以上痛みが続くことがあります。こうなればオーバーワークと言っていいですので、心身のために7日間は休養期間を設けた方が無難です。

 

 

 

異常なノドの渇き

 

オーバーワーク状態は筋肉の分解が進んでいるので、大量の水分が消費されています。
なので、必然的に水分がほしくなっていまいます。

 

 

 

以前と同レベルのトレーニングができない

 

オーバーワーク状態だと回復が追いついていないため、当然ですがトレーニングレベルが低下します。

 

 

 

免疫力が低下する

 

オーバーワーク状態は、心身のストレスによって免疫力が抑制されています。
この状態はウイルスなどに弱くなっていますんで、その結果としてカゼを引きやすくなるといったことになります。

 

 

 

 

運動による恩恵はとても多いです。
メンタル改善やアンチエイジングなどには、運動が必須といっても過言ではありません。

とはいえ「過ぎたるは及ばざるが如し」なので、どんな熟練者でもオーバーワークにはなります。
そんなときな、素直に休養をとるしかありません。心身が健全であっての物種なので、体調不良の兆しが現れた時点で調整をしていきましょう。

体調調整なら、僕の鍼灸整体でお手伝いが可能ですよ☆

 

 

【参考文献】
[Association of All-Cause and Cardiovascular Mortality With High Levels of Physical Activity and Concurrent Coronary Artery Calcification]
[Prevalence of Subclinical Coronary Artery Disease in Masters Endurance Athletes With a Low Atherosclerotic Risk Profile]

 

 

 

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