レスポンスがよかったもので、今回は「本当の自分」に関する話題を提供します。
過去には、
といったことを書きました。
本当の自分の定義は過去のブログを読んでいただきたいので省きますが、今回は「偽りの自分」についてです。
なんでも『どうせウソの自分を演じるなら徹底的に演じていこう!』とのこと…。
どうぞ、参考にしていってくださいませ♪
感情抑制によるコミュニケーションの効果について
これは2020年に出たアリゾナ大学などの論文で、教育、製造、エンジニアリング、金融サービスなど、多種多様な業界の社会人を2,500名以上募って調査をおこなった研究があります。
参加者全員に対して「普段の仕事で、同僚や上司とコミュニケーションを取る際に、感情をコントロールしてますか?」そして「もし感情をコントロールしてる場合、どのようにおこなっていますか?」とアンケートをとり続けたそうです。
アンケートをとっていった際、全体が以下の4パターンに分かれたようです。
- 深いアクター=深い演技を使うケースが最も多く、浅い演技はほとんどおこなわない
- 非アクター=ほとんど感情を偽らない
- 浅いアクター=浅い演技と深い演技の両方を少しだけおこなう
- レギュレーター=浅い演技と深い演技の両方を、かなりの頻度で切り替える
この深い演技・浅い演技ですが、
- 深い演技=自分本来の感情そのものを抑えて他の感情を演じること。悲しんでいても、むりやりにでも前向きな気持ちで、相手とのコミュニケーションに臨む
- 浅い演技=他者に見えている部分のみを演じること。心の中ではネガティブな感情が渦巻いているが、上辺だけは前向きに見えるように臨む
要は、浅い演技の人は顔の表情だけで誤魔化しているが、深い演技の人は千両役者の如く内面から外面まで変化させるということ…。
ちなみに、全体の割合は非アクターの数が一番少なく、残りの3パターンは均等な割合です。大体の人は、多かれ少なかれウソの自分を演じてるわけなんですなぁ~~。
日本だけでなく、海外でもあるみたい。
結果なのですが、
- レギュレーターや浅いアクターは、主に「良く思われたい!」や「相手に気に入られて、ご利益にあずかりたい!」といった動機で感情を演じることが多い
- レギュレーターや浅いアクターのように、浅い演技と深い演技の両方を使う人たちは、心身のストレスレベルが高く、特にレギュレーターは心身の疲労感を強く感じることが多かった
- 反対に深いアクターは「純粋に周囲の人たちと仲良くしていきたい!」という動機で感情を演じていることが多い
- 深いアクターは「仕事を手伝ってもらう」ことや「良いアドバイスをもらう」といった、周囲からのサポートを受ける場合が多く、それにより他の3パターンよりも仕事の目標達成率が高かった
データを集計していくと、どうやらメリットがあったのは『深いアクター』のみで、他の3パターンは大なり小なり心身のストレスを受け続けて、人生の幸福度が低下していたことがわかったそうな。
自分の抱いた感情をそのまま出せば当然のごとくもめますし、意図的に感情を切り替えると疲れますからね~…。
研究者によると、
深いアクターは、同僚たちと積極的に良い関係を築く目的で感情をコントロールしている。
そのため、その努力によって大きな利益を得やすくなる。その一方で、ただ笑顔だけを保つ行為は、短期的にはコミュニケーションをラクに進められるかもしれない。
しかし、長期的に見た場合、その行為は健康や職場での人間関係を損ねてしまうことになる。
とコメントしています。
なので、どうせウソの自分を演出するなら、ハリウッドスターのようにかなり徹底的に演出した方が良いというわけ。
とはいっても、これも個人的には才能の一部だと思うので、上手に感情のコントロールをした方がよろしいかと!
僕の場合、上記で言うなら非アクターなもので、ウソの自分を演じるのが苦手なんで(汗)
なんで、
あたりを参考にしていくのが良いでしょうね☆
【参考文献】
[Are coworkers getting into the act? An examination of emotion regulation in coworker exchanges.]