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『努力しよう!』と思った途端にヤル気がなくなる現象について解説

「よし、ダイエットするぞ!」

と思い、食事プランを考えたり、ジムの契約をしたり、そのためのウェアを買ったり…。
だけど、いざダイエットに取り組もうとした瞬間に、一気にテンションが下がる現象がおきます。その結果、ダイエットを諦めるということになります。

よくあることなので、人間のマインドは難しいものです(汗)
今回は『努力しようにもすぐにヤル気がなくなる原因はコレだ!』ということを解説していきます!

どうぞ、参考に♪

 

 

努力による報酬が現実化しなくなる現象について

 

2020年に出たクイーン・メアリー大学の論文がありまして、これを基に解説していきます。
この論文では、2つの実験を通して、合計159名の研究ボランティアに以下のような指示をしております。

 

  1. 「体力を使う作業」(重いものの運搬など)か「頭を使う作業」(難しい数学の問題など)のどちらかを選ぶように指示する
  2. その際、「より努力が必要な作業を選べば、それにふさわしい報酬を与えます」と伝える
  3. 作業に取り組んでもらい、参加者がどのような行動を選択したかを観察する

 

その結果、ほとんどの人がより多くの報酬がもらえる作業を選択したものの、実際に作業が始まった途端に全員が努力をしなくなったとのこと!
どうやら人間は、明確な報酬があると理解していても、実際の場面では努力しなくなる現象が確認されたわけですね。

 

研究者の見解では、

一般的に考えて、より大きな報酬が期待できる仕事ほど、より努力の量も増大するものだと想像するだろう。
しかし実際には、報酬だけでは目標を達成するための十分な努力を引き出すことができない。
今回の結果では、報酬額と実際に人々が消費する努力の量との間には、直接的な関係がないことがわかった。

我々が目標を選択する際、「どのような報酬が得られるか?」に焦点を当てる。
しかし、実際に目標を達成しなければならない場面になると、報酬よりも現実的な努力のレベルに焦点を当ててしまうのが原因だからだ。

 

これを冒頭のダイエットの話に置き換えると、

 

  1. 「ダイエットするぞ!」と目標を決めた時点では、「自分が思い描く理想の体型になった将来の自分」という報酬に焦点を当ててモチベーションが上がる
  2. 実際にダイエットを始めていくと、「食餌制限」や「運動」をしなければならないという努力にばかり焦点が向いてしまう、「将来の自分」という報酬に意識が向かなくなる
  3. その結果、モチベーションが低下する

 

モチベーションが低下する人は、焦点が報酬を得る為の『努力』に意識が向かっていることが原因。
もし自分の意識が『努力』に向いてしまったら、強引にでも報酬に向きなおさないと、目標達成に到達しないというわけですね!

 

 

 

 

「言うは易し」で、実際は、なかなか大変なものです。
ですが「こんなに努力しているのに!」と思わずに、常に目標達成に目を向けていきましょう。

過去のブログでも、目標達成の秘訣を書いていますんで、そのあたりも参考にすると良いですね。
なにをするにせよ、明確な指針があると、迷わずそこに辿りつけるハズです!

僕も目標達成のために、成すことに焦点を当て続けよう☆

 

 

【参考文献】
[Redefining the relationship between effort and reward: Choice-execution model of effort-based decisions]

 

 

 

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