ストレスが万病の素なのは、もはや言うまでもありません…。
そんな中、「ストレスは【予測】するだけでもメンタルがやられてしまう」という、なんともユニークな論文がありますので、今回はそれをご紹介していきます。正直なところ、皆さんも経験したことがあると思うので新鮮味がないでしょうが、どうぞ改めて認識していってください。
あんまり、ストレスのことを考えたくないよなぁ~~…。
ストレス予想によるメンタル悪化
これは2022年に出た実験でして、2018年にアメリカで行われた中間選挙を研究の対象としたものです。
具体的な内容ですが、選挙への参加者に、全員の政治に関する姿勢を尋ねていきます。
その後、29日間にわたって毎日アンケートに参加してもらい、自身がどれぐらいネガティブな気分なのかを毎日応えてもらいます。その気分について、動揺や敵意、羞恥心、緊張、恐怖という5つの感情をどれぐらい抱いたかをチェックしていきます。
そして、選挙の報道に対してストレスを予想するかもチェックしてもらいました。
その結果ですが、研究チームの予想どおり、「選挙のストレスを予想するとネガティブな気分が急激に増加した」ことがわかりました。
選挙の前後に「自分はストレスを感じる可能性が高いと思われる」と回答する人ほどメンタルの状態が悪化したようです。
特にストレスレベルが高い状態は選挙前と選挙当日だったそうで、選挙後はストレスを感じる可能性が低かったそうです。予想で受けるストレスは、現実のストレスよりも大きい!…というわけですね!
研究チームは、
我々は、将来のストレスを予想するだけで、そのストレスを直接経験するときと同等の影響を受ける。
実際に受けるストレスも当然のごとく悪影響です。
ですが、予測ストレスも同様に危険であることが強調されていました。
このことを日常から自覚しておくだけで、ストレスによる悪影響を緩和できると思います。ちなみに、僕は割と心配性なところがありまして、いらないことでストレスを抱いてしまう人間です(汗)
【参考文献】
[Anticipatory stress during an election: A daily diary study]