副業が推奨され、それが当たり前になっております。
このご時世、どうなるかわかりませんので、稼ぐ手段はいくつか持っておいた方が得策です。よほどの大企業でない限り安給料なので、副業で生計が成り立つようにしてシフトするのも、手段の1つと言えるでしょう。
今回は、副業がどれだけ人生に役立つのかについて、解説していきます。
副業が本業のパフォーマンスに与える影響
これは2021年に公開されたアイオワ大学などの研究でして、この研究の内容は「副業が本業のパフォーマンスにどのように影響するのか?」という点です。
詳しく述べますと、副業をしている80名の従業員を対象に、適当な時間帯に「現在どのような作業してますか?」や「仕事の調子は、どうですか?」といったな質問をしていき、その回答を10日間続けていき記録してもらいます。さらに、参加者の同僚にも協力してもらい、参加者たちの本職のパフォーマンスの変化についてもチェックしていったそうです。
参加者たちの副業タイプは多種多様で、
- フードデリバリー業界
- アート&クラフト
- 自作のアクセサリー販売
- ネットのアンケート回答
etc.
などといった業界にまたがっていたとのこと。
本業の職種も多種多様で、
- 不動産賃貸サービス
- 人材コーディネーター
- データアナリスト
- 教師
- 看護師
etc.
など、幅広く職業の人を招集して、副業が本業のパフォーマンスに与える影響を見ていったそうです。
ちなみに、この研究における副業の定義は、
- フルタイムの仕事以外に行う収入を得る仕事
- 副業に費やす時間は、平均週4日で計13時間
だそうで、半数以上が2つ以上の副業をしていたようです。
そして、分析の結果、副業が本業のパフォーマンスを向上させることがわかったそうです!
研究チームによると、
大抵の人物は、副業によって本業のパフォーマンスが低下すると考えている。
しかし、実際にはその反対で、副業に日々携わることによってポジティブな感情が生まれ、それが本業のパフォーマンスを向上させることがわかった。Uber、Fiverr、Etsyのような企業は、労働者が副収入を得るためのプラットフォームを提供している。
その明確な利点は第二の収入源を確保できることだが、それ以上に否定的な点よりも肯定的な点が占めている。そのため、多くの企業は副業をする労働者に対するネガティブ印象を転換させる必要がある。Sessionsは、AirbnbやLyftのようなギグワークをフルタイムの仕事にすることは推奨しないが、その2つのバランスが良好であれば、労働者のアウトプットの糧になる可能性がある。
多くの人が副業をすることによって、「自身の力になった」と感じられるそうです。
そのメンタルリティが、本業へのモチベーションや生産性の向上に結びつく場合が多く見られたようです。この研究で得られたデータでは、多くの人は副業後の次の日の仕事で高いパフォーマンスを発揮しやすいそうです。副業のせいでヤル気やモチベーションが低下するみたいなケースは思いのほかなく、副業がモチベーションが高め、それが本業のパフォーマンスにも反映されるのではないか、とのこと。
副業に上記のようなメリットが起きる理由は明確ではないものの、
- 副業によって、「自身の仕事を自身の責任で出きる」というセルフコントロールの感覚を得られる
- セルフコントロールで得たポジティブな感情が本業の仕事にも影響を与え、パフォーマンスが向上する
という機序があるのかもしれません。
副業は自由があるもので、本業の束縛感よりも張りきれるから良いでしょうね☆
【参考文献】
[Do the Hustle! Empowerment from Side-Hustles and Its Effects on Full-Time Work Performance]