子育てにおいて、赤ちゃんが泣きだしてしまうのは大変そうです…。
「赤ちゃんは泣くのが仕事」とは言いますが、立て続けに泣いてしまうと困ってしまうでしょう。
今回は、研究によって判明した赤ちゃんが泣きやむ最適な方法について解説していきます。
子育てにガンバる方々は、どうぞ参考に♪
乳児が泣きやむ確率が上がる最適な方法
これは2022年に出た、理化学研究所脳神経科学総合研究センターの親和的社会行動研究チームによる論文です。
泣いている乳児を落ち着かせる確率を上げる方法を調査してくれたもので、研究の内容は以下のようになっております。
- 乳児用の心電計とビデオカメラを用意する
- 「母親が乳児を抱きかかえる」「ベビーカーにいる乳児を母親が押す」「母親が乳児を座ったまま抱きかかえる」など、様々な方法で乳児をあやしてもらう
- どの行動が、乳児をもっとも落ち着かせるかを比較していく
赤茶を泣きやませるためによく用いられる行動を比較していき、その中でどれがもっとも有効なのかをチェックしたそうです。また、赤ちゃんの変化は、行動と生理の両面から1秒以下の精度で追跡しているため、精度としてはかなり信用できると思いますね!
結果ですが、もっとも有効な方法が「抱きかかえたまま5分ほど歩き、その後で8分ほど座ったまま抱きかかえた状態でいる(この時点では、乳児を横たえない)。その後、乳児を横にして寝かしつけると、乳児が静かに眠り続ける確率が上がる。」というものです。ただただ母親が抱っこしただけでは赤ちゃんは泣きやまず、抱っこしながら散歩して、そこから8分間、抱っこしたまま座っている時間が必要なようです。
「抱っこして歩く」がベストな方法ですが、これはヒト以外の哺乳類でも見られる現象です。
たとえばネコ科の動物が乳児を口に加えて運んでいるとき、乳児は丸くなって静かにしています。これは「輸送反応」と呼ばれる状態で、親に運ばれる最中の乳児は、おとなしく丸まることで、親の子育てに協力しているそうです。
それと同じ反応が、おそらくヒトでも起きているそうですね☆
【参考文献】
[A method to soothe and promote sleep in crying infants utilizing the transport response]