サプリメントは、「栄養が足りてないかなっ?」っていうときは、とても役に立つアイテムです。
栄養補助食品ということで、基本的に忙しい現代社会において、偏りがちな食事をしてしまうときに、大いに助かることでしょう。ですが、それがサプリメントありきのムーブをしてしまったとき、実は、僕らの健康を害してしまうことがあります。そんなこともあり、今回は「マルチビタミンは、本当に摂っておいた方が良いの?」という話をしていきます。
今回のブログを参考に、サプリを使った生活を見直していってください♪
マルチビタミンの必要性
結論からズバリ言いますと、専門家は「マルチビタミンとマルチミネラルを摂取することは、お金のムダである!」と断言しております。
このことについて、ジョンズ・ホプキンス氏の研究によると、「アメリカ人の成人の半数はマルチビタミンを摂っているものの、それによって心臓病やガン、認知症、早期死亡のリスクが減少することはない。」という結論を出しております。
曰く、基本的にバランスの良い食事を心がけ、様々な栄養価の高い食品を食事に取り入れているなら、マルチビタミンは必要ないとのこと。それどころか、たとえば、ビタミンDやカルシウムのように、特定の成分については、1日の推奨値を超えるとかえって健康を害することがあるので、多ければいいというものでもないのです。それに、すでに特定のビタミンサプリメントを摂取している場合、新たにマルチビタミンを追加すると、簡単に過剰摂取になります。
「過ぎたるは、及ばざるが如し!」…が、マルチビタミンにも言えることですね。
つまりは、健常者が日常生活をおこなっていると、マルチビタミンの恩恵を得られることがなく、むしろ害悪になってしまう可能性があるのです。
とはいえ、あくまでも“バランスの良い食事を心がけ、様々な栄養価の高い食品を食事に取り入れている”という場合に限ります。
忙しい生活を送っている現代人にとって、バランスの良い食事というのは、それなりのハードルだと思います。外食が多くなるなど、偏った食事を余議なるされるケースは、大いにあることだと思います。なので、次のようなケースの方は、マルチビタミン(あと、マルチミネラルも)を頼った方が良いかと思います。
■食事の内容が制限されている状況など■
- 仕事で多忙なときや、旅行などで、バランスの良い食事が摂りにくい
- アレルギーやベジタリアン、ヴィーガンなど、特定の食品を食べられない
- ダイエット中で、カロリー制限をしている
といった、特定の状況によって、食べられるものに制限がかかっている。
■50歳以上の人■
年齢を重ねていくごとに、筋肉や骨が着実に衰えていくため、特定のビタミンやミネラルの摂取が必要になることがあります。また、栄養の吸収率も衰えていくこともあり、やはりサプリに頼った方がよいケースがあります。
こういうケースの場合、医師などの指導のもとでサプリの摂取を検討をしていくことがオススメです。
■栄養の吸収が悪い■
- セリアック病
- クローン病
- 肥満手術などによる胃の切除
その他、腸などの疾患などによる、栄養の吸収率の低下を招いているもの。
こういったものなら、マルチビタミンという栄養補助食品の名にふさわしい使い方をする分にはオススメだと思いますね☆
【参考文献】
[Enough is enough: Stop wasting money on vitamin and mineral supplements]
[JOHNS HOPKINS MEDICINE : Vitamin D and Calcium]
[National Institutes of Health: Office of Dietary Suppliments]