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実際のところ、痩せすぎと太りすぎは、どちらの方がキケンなのか!?

なんとなくの感覚でも、太りすぎても痩せすぎても、健康には良くないことは理解できることでしょう。

現段階でわかっていることとしては、「BMIが20~30の範囲の人が最も死亡リスクが低い」と報告されるケースが多いです。そういう結論に至ったのはわかったとして、BMI20と30では、体型がまるっきり違います。そんなこともあり、これでは範囲が広すぎで、痩せていた方が良いのか太っていた方が健康という視点はマシなのか、はっきりしていません。

今回は、そんな「痩せすぎと太りすぎ、どっちがヤバい!?」問題を深掘りしていきます!

 

 

BMIと死亡リスクの関係性

 

参考にしているのは、2023年のアメリカでの調査でして、この調査では、アメリカの国民健康調査(NHIS)から554,332名の男女を対象にしたものとなっております。

参加者の平均年齢は46歳で、平均BMIは27.5です。
調査では、対象者全員のBMIを尋ねたうえで、22.5~24.9(ちなみに、このあたりが一番死亡リスクが低い)を基準として設定します。そして、対となる因果関係(病気で体重が減少してしまうケース)を調査するために、追跡を開始してから2年以内に死亡しなかった対象者のデータを使った解析もしていきます。

その結果ですが、基準となるBMIと比較した死亡リスクの関係性は、次のようになったそうです。

 

  • BMI30.0~34.9:死亡リスクが8%高い
  • BMI35.0~39.9:死亡リスクが12%高い
  • BMI40以上:死亡リスクが31%高い
  • BMI18.5未満:死亡リスクが90%高い

 

健康な非喫煙者に限定した解析結果も同様になったようで、死亡リスクはBMIが30以上の人と22.5未満の人で高くなり、太りすぎは当然なものの、特に痩せすぎがものすごく死亡リスクが高まることがわかりました。高齢者(65歳以上)に限定した場合は、死亡リスクが最も低いBMIの範囲はより広くなります(22.5-34.9)。20歳以下または65歳以上に限定して見ていくと、その範囲はさらに狭くなることもわかったそうです(22.5-27.4)。

僕個人の意見としても、痩せすぎている人よりも、ちょっとくらいふくよかな人の方が健康的で、幸せそうな印象もあります。そんなことで、「太りすぎはヤバいって!」というよりも、むしろ「痩せすぎちゃっている方がヤバいんだせ!!」ってことになり、健康リスクを鑑みると、ちょっとくらい太っているくらいの方が幸せです☆

 

 

【参考文献】
[Body-mass index and all-cause mortality: individual-participant-data meta-analysis of 239 prospective studies in four continents]
[Body mass index and all-cause mortality in a 21st century U.S. population: A National Health Interview Survey analysis]

 

 

 

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