現代社会では、なかなかタンパク質が摂取しにくいもの。
そのため、プロテインに頼った方が良い場面が多かったりします。
僕の場合、最近はソイプロテインを愛用していまして、心なしか、身体の調子が良いような気がしますね。そんなプロテインですが、たまに聞くのが「プロテインって、ニキビができたり悪化したりしない?」というもの。今回は、そのことについて解説していきます。
どうぞ、参考にしていってください♪
ホエイプロテインによるニキビへの影響
ホエイプロテインとニキビの関係については、いろいろと話題になっております。
たとえば、2013年に出たジョアンペソア市の若者(18~45歳、平均年齢23歳、女性11名 男性19名)を対象にした調査では、2ヶ月間の追跡で、ホエイプロテインの摂取によってニキビの発症に関連することが観察されたそうです。その他、観察研究において、ホエイプロテインとニキビとの関係性が報告されておりまして、ホエイプロテインを摂取し続けると、ニキビができることが示唆されております。
最近でもホエイプロテインとニキビとの関係性についての報告がありまして、2024年に出た軽度から中等度のニキビがある20歳前後の男性49名を対象にした二重盲検ランダム化対照試験がおこなわれております。
実験の期間は6ヶ月で、1日30gのホエイプロテインを摂取してもらうのですが、
- プロテインを摂取するグループ
- プラシーボグループ
と分かれ、ニキビが悪化するかどうかをチェックしていきました。
当然ですが、すべての参加者には、その他のホエイプロテインを摂取させず、1日1カートンを超える牛乳を飲まないように指示しております。そういった状態でニキビの総数や重症度の変化を評価したところ、グループ間に明確な差がなかったことがわかったそうです!
1日30gの量ですと、健康のために摂取するぶんには、ニキビへの影響はないのかもしれません(ガッツリ筋肉をつけたい人の摂取量ですと、結果が変わるかもしれません)。
とはいえ、同じく2024年に出た、イルビド/ヨルダンのフィットネスセンターに通う201名の男性(年齢14~43歳、平均23歳)を対象にした観察的症例対照研究では、ニキビに悩む参加者100名を、年齢、BMI、教育レベル、喫煙習慣、ビタミンB12、コルチコステロイド、アナボリックステロイドの摂取量など、同様の人口統計を持つ健康な対照者101名と比較したところ、ニキビグループ(47%)のかなり多くの参加者が、対照グループ(27.7%)よりもホエイプロテインサプリメントを摂取していたそうです(p = 0.0047 )。この差の有意性は多変量解析後も維持されたとのこと。プロテインの摂取量は比較対象者間で適合するように調整しておりまして、摂取期間は1 週間から 3 年間、大多数のユーザーは 3ヶ月以上プロテインを摂取していたそうです。
この研究での結論では、ホエイプロテインとニキビには正の関係にあるとしていて、まだまだ謎のある関係性だと言えます(対象の年齢層はニキビのリスクが高いことにも関連していて、これらの要因がニキビの原因や悪化にどのような影響を与えるのかは不明)。これらすべては牛乳ベースのプロテインによる研究で、乳製品とニキビとの関係は、以前から正の関係にあると言われています。ソイプロテインで考えるなら、大豆イソフラボンの影響によって、むしろニキビが減少するという報告があります。
そんなこともありまして、「プロテインを飲むとニキビが増えちゃうかもしれないし、心配…」な人なら、ソイを摂取するのが無難かもしれませんね☆
【参考文献】
[Incidence of acne vulgaris in young adult users of protein-calorie supplements in the city of João Pessoa]
[Whey protein and male acne: A double-blind, randomized controlled trial]
[The Effect of Whey Protein Supplements on Acne Vulgaris among Male Adolescents and Young Adults: A Case-Control Study from North of Jordan]
[Advantage of soybean isoflavone as antiandrogen on acne vulgaris]