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集中力がある人とない人の“明確な”差とは?

仕事にせよスポーツにせよ、集中力は大切です。
ですが、それがなかなか発揮されないと歯がゆいもの…。

今回は、集中力がある人とない人の“明確な”差について解説していきます。集中力がある人の秘訣を知ることで、少しでも集中力を上げていきたいものです。

どうぞ、よしなに♪

 

 

タスクにおける“集中力”へのアプローチの違い

 

これは2024年に出たメタ分析で、68件の「集中力」に関する調査レポートに、10,000名を超えるサンプル数を分析し、精度の高い結論を導き出してくれています。

この研究で焦点を当てているのは「人間の集中力を乱す最大の要因はなんなのか?」という点です。スマホの通知やタスクの難易度、休憩の有無など、集中力が乱れてしまう要因は数多くあれど、その中でも、より集中力が削がれてしまうものを突き詰めていったというわけです。

まず、研究チームの結論をまとめますと、

我々は、たびたび注意散漫になる理由を、携帯電話やソーシャルメディアのせいにする。

しかし、我々の心は、このような外的要因の有無に関わらず、目前のタスクから意識が外れてしまう。この結果は、注意力を維持するのが難しいのは、マインド・ワンダリングが原因であることを示唆している。ひとつの仕事を長く継続するほど、我々の心はさまよってしまう。

 

 

とのことです。

すなわち、人間の集中力というものは、もともと途切れてしまうようにできているということです。「集中力がある人」と言われている人でも、ひとつのタスクをやり続ければ、段々と意識が乱れてしまうのは当然というもの。タスクの難易度やタスクの種類は、集中力の維持とは無関係で、あらゆる種類のタスクでも、終盤になれば、大体の人の頭の中は50%以上で、意識がタスク以外の方へ向いてしまいます。

更には、

我々は、高い難易度のタスクほど注意を払うのが難しくなる、簡単なタスクほど退屈に感じ、心が彷徨うようになるなどと思ってしまうが、これらのタスク間に一貫した差は見られなかった。我々の心は、何をしているかに関係なく、どんどんさまよっていく。

 

 

基本的に、どんな人でも集中力は維持できないもので、タスクの難易度に関係なく、好きなことでも嫌いなことでも、どんなことでも集中力は乱れるものなのです。

 

 

 

 

とはいえ、一見して“集中力がある”と判断される人がいるのは、なぜなのか?
それは、集中力の低下に抵抗せず、事前にそれを予測し、それに対応した計画を立てているところにあります。

人間の集中力は脆弱なのがデフォルトなため、集中力が途切れてしまったと実感したのなら、素直に諦めるのが吉です。そして、集中力が途切れてしまったときの対策として、

 

  • 身体を動かす
  • 集中力が必要ないタスクに切り替える
  • いったん休憩する

etc.

 

といったルーティーンを作り、集中力が途切れた際のリカバリーを用意することが重要とのことです。「自分って、集中力がないんだよなぁ~~…」と気にすることはなく、途切れたときの対策を作っていくことが大切ですね☆

 

 

【参考文献】
[Mind-Wandering Increases in Frequency Over Time During Task Performance: An Individual-Participant Meta-Analytic Review]

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