大変申し訳なかったのですが、ここのところ、すっかりドラゴンクエストⅢHD-2Dにドハマりしてしまっておりました…。
「こうなったら、とことんやってやろう!!」…な感じで、2週間以上ブログを更新してしなかったです。昔から好きだったシリーズですし、これはもう、仕方のないものなのですよ(笑)。せっかくですし、ここは1つ、ゲームにまつわる話題をお届けしていきます。なんでも、「TVゲームで、トラウマが軽減できる!?」な報告がありますので、今回は、それについて解説していきます。
どうぞ、よしなに♪
TVゲームによるトラウマ記憶への介入
これは2024年に出た、ウプサラ大学などの研究チームがおこなった実験です。
「TVゲーム」と言いましたが、心理学の研究で専ら使われているのは「テトリス」で、TVゲームというより「テトリスって、こんな効果があるんだよ☆」っていう風に捉えると良いかもしれません。まあ、テトリスは高度な「視空間処理」を必要とするゲームで、ブロックを組み合わせていく動作を繰り返すことで、脳が視覚的な情報を処理するためにフル稼働させます。脳がこの処理にリソースをかけまくった影響で、ストレスや欲望への情報を処理できなくなった結果、メンタル改善につながるっていう機序なわけです。
話を実験の内容に戻しますが、新型コロナのパンデミック中にトラウマとなる出来事にさらされた最前線の医療従事者( n = 164)が対象となったそうで、なんでも1週間に平均15回ものフラッシュバックを経験していたとのこと。PTSDの主な症状である「フラッシュバック(過去のトラウマが不意に思い出される現象)」に悩む方々を対象に、「特定のトラウマのフラッシュバック後で、テトリスをプレイしてください」と指示したそうです。グループ分けとしては、介入群とコントロール群とで 1:1 でランダムに割り当てられました。侵入記憶の数は、ベースラインとガイド付きセッションの 5 週間後 (主要評価項目) に評価する感じです。
結果ですが、「テトリス」を1回のプレイ約20分間で、参加者のPTSD関連症状が90%も減少し、その効果が6ヶ月持続していたとのこと!
この効果については、「認知のワクチン」と呼称しており、「短時間のデジタル治療でPTSD症状が減少し、安全に利用できる」と報告しておられます。なんでも、テトリスをプレイすることで、プレイ中は視覚の情報処理に脳のリソースが割かれるため、トラウマが「長期的な記憶」として定着されなくなるとのこと。つまり、テトリスが脳内でトラウマの形成を阻害してくれるわけですね。
研究チームは、この「認知のワクチン」が多くの人のトラウマ軽減に役立つと考えているそうです。
確かにテトリスのような簡単で安価なツールがあれば、PTSDの治療のハードルは、大きく下がるかと思います。多分ですが、PTSDレベルの問題でなくとも、日常生活の些細なストレスにも有効だと思われますし、メンタルがやられちゃったら、気分転換にテトリスをすると良いのかな?っていう感じです。
僕個人でいうと、テトリスみたいなパズルゲームはほとんどやらず、過去に「ぷよぷよ」を何回かやったことがあるくらい。忙しくなってスマブラをやるくらいになり、最近はドラクエとかを軽くするくらいですね。ゲームは悪いものではないですし、気分転換に良いものだと、個人的には思っている次第です☆