「努力と才能、どちらが大切か?」という議論は、もはや昔のこと。実際のところ、努力も才能の1つとされて、経済的成功や社会的成功は、才能以外の要素にあることがわかってきております。
努力できる性格は遺伝の要素を含んでおり、残酷ですが、自分が努力できるは、生まれながらにしてある程度決まっている感じです。「そんな…、生まれた段階で決まってしまうものなのか!?」と思ってしまいますが、そんな折、「努力できる性格を強化するなら、コレに気をつけた方が良いゾ!」な情報がありますので、今回は、それを紹介していきます。
どうぞ、参考に♪
感情とグリッドとの関係性
これは、2025年に出た、インドのベッロール工科大学による調査で、1997年以降に生まれたインドのZ世代の若者548名(内訳は、女性344名、男性202名で、平均年齢20.39歳)が対象となっております。調査の内容ですが、次の4つをオンライン調査で評価していったそうです。
- グリット:粘り強く目標に取り組めるかどうか
- 逆境の経験(ACE):幼少期に、どれぐらいネガティブな経験をしたか
- 幸福の経験(BCE):幼少期に、どれぐらいポジティブな経験をしたか
- 感情の調整:感情のコントロールがどれぐらいできるか
まずですが、これらのデータを分析したところ、
-
ネガティブな幼少期を過ごした人は、粘り強さが低い
-
ポジティブな幼少期を過ごした人は、粘り強さが高い
ということがわかったそうです。
子ども時代、辛いことを経験し続けた人は、努力をすることが難しい様子です。とはいえ、まだまだ希望を捨ててはいけなく、別の分析を見ていきますと、「幼少期と粘り強さの相関は、すべて“感情調整能力”で説明できる」こともわかったそうです。
以上のことから、今回紹介した調査をまとめますと、以下のようになると思われます。
- 幼少期の逆境によって粘り強さが低下するのは「感情のコントロールが苦手になるから」である
- 幼少期の幸福によって粘り強さが上昇するのは「感情のコントロールが得意になるから」である
- よって、粘り強さの大元は感情にあるとして、過去の経験よりも“感情調整能力”が重要となる
ということで、“努力できる”という才能は、感情のコントロールによって後天的に獲得することができると言えます。「努力できることも才能なのかぁ…」と悲観せず、今の自分ができることとして、自分の感情を上手にコントロールすることに着眼点を置くことが大切ですね。
自分ができることに最善を尽くしていきたい所存です☆