メニュー 閉じる

人間の行動は、どこまで習慣によって決定付けられるのか!?

日ごろの行動の積み重ねが、その人の人生を決めるとは言われております。

それでもって、人間というものは、その人が獲得した習慣によって行動されます。世間一般的に“ルーティーン”と呼ばれるもので、概ね自分が築き上げた行動パターンに則して行動します。超有名な元メジャーリーガーがスポーツ中にやっている儀式のようなものがそうですね!

今回の内容ですが、そんな「人間の行動は、どこまで習慣によって決定付けられるのか!?」について解説していきます。さすがに行動のすべてが習慣によるものではありませんので、どれだけの割合で習慣による行動なのか、気になるところです♪

 

 

日常生活の中にある習慣化の割合

 

これは2025年に出た調査で、イギリスとオーストラリアの105名を対象に、「日常生活がどれくらい自動化されているのか?」というアンケートをとったもの。調査内容ですが、いわゆる「リアルタイム観察法」が用いられておりまして、

 

  1. 1日6回、参加者のスマホに「現在、どのような行動をとっているのか?」という通知を送信する
  2. その都度、「行動の内容」や「自動化されていたのか」、「意図に沿った行動か」、「意図のレベル」を回答してもらう

 

この調査によって得られたデータを分析したところ、以下のようなことがわかったそうです。

 

  • 66%の行動は、習慣的な行動によって開始されていた
  • 88%の行動は、自動的に実行されていた
  • 75%の行動は、自身の意図に沿って行動されていた
  • 16%の行動は、習慣によって行動していたものの、意図に反したものだった

 

言わば、自身の大体の行動が特に大きな目標がなく始まり、さらに、無意識のうちに行動が完了してしまっていたわけです。

この研究で伝えたいことは、「人間の行動の大半が習慣によるもの」という事実を明確にし、俗に言う「悪い癖」が16%発生しているということ。たとえば、仕事中にスマホで調べ物をする際、無意識に仕事とは関係ない検索をするといった、「環境や状況が関連づいた習慣」が自動化されて行動してしまう状態が、人生の中で、ちょこちょこ顔を覗かしてしまっているのです。

今回の調査について、研究者たちは、

ほとんどの行動が、習慣による影響下にある。それはつまり、あらゆる行動が習慣化の対象となる。

 

 

という結論をだしております。

誰にだってダメな習慣はあるけど、それはすべて良い行動で上書きできるので、いくらでもやりようがあるということ。当たり前ですが、ダメな習慣を改善するためにも「自動化された悪い癖」に気づく必要があります。「自分の悪い癖が出る“きっかけ”」を特定するところから始まります。

もし、その“きっかけ”を見つけることができましたら、悪い癖が発動する前に、別の習慣を身に付けて防止すれば良いということですね☆

 

 

【参考文献】
[How habitual is everyday life? An ecological momentary assessment study]

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です