「モチベーションを維持するには、どうすれば良いのだろうか…。」
僕にもそういったメンタルの状態になりますし、そういった悩みは、皆さんもお持ちでしょう。たとえば、同じような日常を繰り返していくと、なんだか焦りにも似たような感情が湧いてくることがあります。そんな折、プレッシャーに弱い人でもヤル気がドンドン湧いてくるマインドセットがあるという論文を見つけましたので、ご紹介していきます。
どうぞ、参考にしていってください♪
≪Contents≫
「自己決定理論」について
これは2025年に出たリチャード・M・ライアン氏による研究で、まずは、氏が提唱した「自己決定理論(Self-Determination Theory:SDT)」について解説していきます。
ライアン氏はモチベーション研究の大御所で、80年代に提唱された自己決定理論が、現在でも大きな影響を与えています。氏の提唱した理論は、ビジネス書でも取り上げられていて、このSDTという理論について大まかに解説しますと、
- 人は、「自分の意志で選択して行動している」という実感があるほど、ヤル気が湧いていく
- 反対に、「他者によって行動“させられている”」という実感があるほど、ヤル気がなくなっていく
というもの。
同じ仕事内容でも、誰かから言われた仕事でも、自分から進んで選んだ仕事の方が仕事効率が上がるということです。
とはいえ、現実世界において、完全に自由な選択権を持つことは不可能です。取引先から無理な納期を迫られる、所帯持ちなら家族のことを無視することができないなど、自分にだけ都合の良いような人生というのは存在しません。
どれだけ「自分の意志」を乗せられるか
そんなことを言ってしまえば、「だったらそんな理論を語っても無意味だろ!」ってなってしまいます。
なので、SDTが主張しているのは、
例え、どんなに不自由な状況であっても、その制約の中で、どれだけ“自分の意志”を実感できるかが重要なのである。
ということです。
仕事内において、上司からの命令によるものであっても、それが「自分の選択でやっているんだ!」と感じていれば、なにも対策していないよりかはヤル気が湧いてくるかもしれません。要は、現実という制約のある中で、どれだけ「自分の意志」を持ち込めるのかがカギなのです!
そうしたうえで、この研究の中でライアン氏は、自身の提唱したSDTを整理し、ここに「PSI理論:パーソナリティ・システム相互作用理論 (Personality Systems Interaction Theory」というものを組み合わせ、さらにヤル気を上げられるのではと提唱しています。ここでPSI理論について簡単に解説しますと、人間には以下の2つのタイプにわけられるそうです。
- アクション志向:プレッシャーがかかると、問題解決に前向きに取り組み、より積極的に活動するタイプ。
- ステート志向:プレッシャーがかかると、反すう思考(ネガティブな思考を何度も繰り返す)に陥り、消極的な行動をとってしまうタイプ。
STDと関係があるのが「ステート志向」で、ライアン氏によりますと、「ステート志向の人は、一度自分で選択できている感覚が低下すると、急激にヤル気を失いやすい」と主張しています。この、いわゆる「プレッシャーに弱いタイプ」は、日常のなかで「自分の決定権」を維持する必要があるものの、肝心のプレッシャーに弱い人がプレッシャーのかかる状況でそれをすることは難しいものです。
そこでライアン氏が提案してるものが、定番というか基本中の基本である「マインドフルネス」です。
マインドフルネスにおいて氏は、主に2つのポイントを挙げておりまして、
- 周囲の評価や結果、プレッシャーなどから注意を逸らす
- 現在取り組んでいる行動“そのもの”に意識を集中する
つまり、なにかしらのプレッシャーを感じたら、余計なことを考えずに、とにかく目の前のことに全集中すること!
たとえば、取引先から無理な納期を迫られても、納期のプレッシャーや「間に合わなかったらどうしよう…」といった邪念を取り払い、とにかく目の前の作業に没頭することで、「これは自分の意志でやっている行動だ!」という実感が得られ、その影響でヤル気が湧いてくるという仕組みです。
今回の話を要約しますと、
- 人間は、自分の意志を実感することでモチベーションが出てくる
- 人によっては、プレッシャーを感じることで、モチベーションが低下する
- 余計なことを考えず目の前のことに全集中することで、自分の意志を感じられる!
正直なところ、個人事業主をやっていますと、おそらく会社員よりも大変なことが多いです。
でも、自分の意志の下で仕事をしているから、どんなに大変なことでも乗り越えることができるのかと思います。そう考えますと、どうやって物事に自分の意志を注ぎ込むことができるのかが大事なんだなぁ~…て思います☆