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認知症の約4割は未然に防ぐことが可能だぞ!…っていう話

正直なところ、個人的に認知症になってしまうのを恐れている節があります。

主にアルツハイマー型や血管性、レビー小体型などがあり、65歳以上の約7~8人に1人が発症する身近な病気となっております。年齢を重ねると、どうしても認知機能は低下してしまうものの、どうにかして、その低下は食い止めたい。そこで、「認知症の約4割は未然に防ぐことが可能だぞ!」…っていう話を見つけましたので、今回はそれをご紹介していきます。

どうぞ、今後の生活にお役立て下さい♪

 

 

日本における認知症予防の可能性

 

これは2026年に出た調査でして、日本の全国調査およびコホート研究から得られた最新の公開有病率データと、2024年のランセット委員会による認知症に関する報告書からの相対リスクおよび共通性重みを用いて、人口寄与割合(PAF)および潜在的影響割合(PIF)を算出したものとなっております。

認知症は、世界的に増加傾向にあり、年齢が上がれば当然、認知症のリスクが自然と増加していきます。特に日本は、世界でも平均寿命が長い「超高齢社会」となっており、2010年には人口の21%以上が65歳以上でした。この割合は2024年には29.3%に上昇し、2045年には日本の人口の3分の1を超えることが予測されています。認知症は、明確な治療法が確立してるわけではなく、一度発症してしまうと対策が困難を極めてしまいます。

なので、問題が起きる前にどこまで「予防」できるかが重要です。近年では、アミロイドβを標的にした薬も出ているものの、まだまだ一般化できていないのが現状です。

 

本題に入りますが、この調査では、日本の国民健康・栄養調査、政府統計、国内疫学研究、環境データなどを用いて、国内の認知症はどれぐらい予防できるかを評価していきます。認知症の原因には様々な因子があるが、自助努力で解決できると考えられるものを徹底的に抽出していきました。

その修正可能な危険因子を14個にまとめてくれております。

 

  1. 教養レベルの低さ
  2. 難聴
  3. 高LDLコレステロール(LDL-C)血症
  4. うつ
  5. 外傷性脳損傷
  6. 運動不足
  7. 喫煙
  8. 糖尿病
  9. 高血圧
  10. 肥満
  11. 過度の飲酒
  12. 社会的孤立
  13. 大気汚染への曝露
  14. 視力低下

 

いずれも、遺伝のような「生まれ持った要素」ではなく、今からでも修正可能な因子が選抜されております。兎にも角にも、これら14の要素を徹底的に調整していけば、認知症リスクを限界まで抑えることが、理論上可能だということです。

データを深掘りしていくと、これら14の危険因子のなかでも、認知症予防への影響が大きかった上位3つは、以下のようになります。

 

  1. 難聴(6.7%)
  2. 運動不足(6.0%)
  3. 高LDLコレステロール血症(4.5%)

 

14の中で最も認知症予防への影響度が大きかったのが難聴でして、耳が聞こえにくいという状態を回避するのが効率が良いそうです(残り2つは、なんとなく予想がつきそう)。

難聴は、ただ単に耳が聞こえにくいというだけではありません。実のところ、聴力は脳の働きに強い影響がありまして、もし耳が聞こえないと、日常生活のコミュニケーションの中で脳に情報が入りにくくなります。その影響でコミュニケーションが億劫になって社会的に孤立しやすくなり、より脳への刺激が低下してしまいます。

「社会的孤立」を避けることが認知症予防につながる要素と伝えましたが、僕らの認知機能を健康に保つためには、聴力が必須の関門だということです。

 

 

 

 

当たり前ですが、「すべてを網羅してリスクをゼロにする!」といった非現実的な話はしておりません。現実的な範囲で少し減らすとどうなるかも推計しております。

 

  • すべての危険因子を10%削減すれば、将来的に約20万8,000人の認知症発症を予防することが可能となる
  • すべての危険因子を20%削減すれば、将来的に約40万7,000人の認知症発症を予防することが可能となる

 

なので、気負いせずに少しずつ改善していけば、結果的に大きな利益を得ることができるのです。
この研究を元に、僕らは何から始めていけばいいのかといいますと、

 

  1. 騒音回避:まずは、健康診断で聴力チェックをして、もし問題が確認されたらすぐに補聴器を導入する。日常性格では、日ごろからイヤホンで大音量の音楽を聴かない、騒音がヒドい場所への出入りを極力避ける。
  2. 運動不足を解消する週20METsの運動を目安とする。これはおよそ「40~60分のウォーキング」に相当します。そもそも論として、運動は、認知症以外にも、うつや糖尿病といった認知症の危険因子も解消できる基礎となります。
  3. LDL(悪玉)コレステロールの管理:トランス脂肪酸を減らして、野菜や豆、全粒穀物といった食物繊維を摂取する。

 

認知症予防の意外な点で、かつ最重要なのが難聴と知って驚きです。

健康面において運動や食生活の管理は必須科目なので気を付けている方も多いと思いますが、聴力を大事にしていきたいところです。言うまでもありませんが、今回の推計は、認知症のすべてを完全に防げるものではありません。ただ、38.9%は生活習慣や健康状態の改善で操作できる可能性があるという認識は持っておいてよいでしょう。

明確な方法が確立していませんし、すぐに薬に頼るのもよくありません。とどのつまり、耳が良く聞こえ、しっかりと運動をして、適切な食事管理をして社会と関わるといった原始的な対策を続けるのがコスパ・タイパが良いということです☆

 

 

【参考文献】
[The potential for dementia prevention in Japan: a population attributable fraction calculation for 14 modifiable risk factors and estimates of the impact of risk factor reductions]

 

 

 

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