トレーニングやダイエット、アンチエイジングなどをする際、貴重なタンパク源を摂取するためにどの肉を選べばよいのか…。
たとえば、ダイエットに向いている肉ってあるのかな?…という疑問もあると思いますが、残念ながらそういった肉は存在しません。しかしながら、各肉ごとに長所というものがあります。それを知ることで、トレーニングなどの成果がでやすくなると思いますね。
ただなんとなくよりも、キチンと効果も一緒にかみしめましょう☆
今回は『鶏肉・豚肉・牛肉の長所』について解説していきます。
まったく違う個体ですから、脂質やアミノ酸の構成に違いがあるものです。基本的に、偏りなく摂っていれば問題ないのですが、せっかくだからこの機会に知識をつけていただけたら幸いです。
僕も結構食べるものでして、気をつけている次第です。
≪Contents≫
畜肉の長所
ここでは、鶏肉・豚肉・牛肉の長所を中心に取り上げていきます。
もちろん、長所だけではなく短所もありますので、それも合わせて紹介していきます。
それらを知ってもらい、今の自分に合ったお肉を食べていくと良いでしょうね!
これら以外のお肉もまとめて紹介していきますので、そちらも参考にしてください。
鶏肉の長所
鶏肉に多く含まれている成分が、以下のとおりとなっております。
- ビタミンB群
- ナイアシン
- パントテン酸
- ビタミンK
- その他ミネラル(主にセレン)
鶏肉の最大の長所は、なんといっても『イミダペプチド』です。
イミダペプチドは鳥の胸肉によく含まれている成分で、疲労回復に大変有効な成分です。
エナジードリンクに頼るよりも、鶏肉を食べた方が安上がりかと思いますね。
それと、老化の原因になるAGE(糖質とタンパク質が組み合わさった状態で熱するとできる毒性の強い物質)の量は赤身肉にくらべて少ないのが魅力的です。
短所として挙げるなら、栄養面では牛肉といった赤身肉と比べて総合的に低いことです。
また一般的な鶏肉は、悪質な環境で育っているケースが多く、ホルモン剤や抗生物質などが使われているケースがあります。オメガ6とオメガ3のバランスが18:1と、赤身肉よりもかなり悪いのが気になるところ。
アンチエイジングをしているなら、オメガ3の比率が体内の老化を左右する要因の1つです。
鶏肉の扱いにはご注意を!
豚肉の長所
豚肉に多く含まれている成分は、以下のとおりとなっております。
- ビタミンB群
- ナイアシン
- チアミン
- その他ミネラル(主に亜鉛)
豚肉の最大の長所は、チアミンが非常に多いのでエネルギー産生に大きく関与してくれます。
身体を良く動かす仕事や運動をしている人にうってつけで、また、糖質をエネルギーに変換にしてくれますので、糖質を多く摂りがちな人にもオススメです。
短所として挙げるなら、良くも悪くも総合的な評価が、牛肉を含めた赤身肉と鶏肉の中間というところでしょう。
栄養価も赤身肉よりかは下ですが、鶏肉よりかは上です。
AGEの量についても、赤身肉よりは少ないものの、鶏肉よりは多いです。オメガ6とオメガ3のバランスが10:1で、こちらも赤身肉よりは劣っているものの、鶏肉よりは優れているという感じです。
飼育方法についても、みておいた方が良いでしょうね。
牛肉の長所
牛肉を含めた赤身肉(ヒツジやヤギなど)に多く含まれている成分は、以下のとおりとなっています。
- ビタミンB群
- 鉄分
- 亜鉛
- その他ミネラル
赤身肉の最大の長所は、鶏肉や豚肉よりも総合的な栄養価が高いことです。
赤身肉の鉄分(ヘム鉄)は体に吸収されやすく、ホウレン草から鉄(非ヘム鉄)を摂るよりも効率的に体内に吸収されます。また、赤身肉の脂肪にはビタミンDの吸収を助ける働きがありますのでオススメです。
牛肉は脂肪についてですが、オメガ6とオメガ3のバランスが4:1と、理想的な比率となっています。
ちなみに、この比率が小さくなればより理想ですので、アンチエイジングをしているなら意識する物質です。
短所として挙げるなら、AGEが多く調理法によっては老化が進む原因になりやすいところです。
なので、基本的に『蒸す・茹でる』といった調理法をすることを推奨しています。
もしくは、いわゆる弱火による低温調理が良いでしょう。
そういった具合で、各肉の長所をお届けしました!
各肉も、飼育方法によって栄養価が変わるものですが、基本的に牛肉が最優秀で、次に豚肉となり、鶏肉となります。とはいっても牛肉は高く、チェーン店のものばかり食べてばかりでは健康を損ねてしまうもの…。
僕の場合、偏りのないように、ローテーションのように肉を食べております。
ここに挙げた以外にも、魚介類も入れますし、タンパク源ということで豆類も摂っていっています。
オメガ3のバランスを気にしながら、食材を選んでいきましょう。
【参考文献】