ここの恋愛系の投稿をしていますが、今回も連続して書いていこうかと…。
「キレイになりたい!」
「カッコ良くなりたい!」
という動機の1つが恋愛に関係したものだったりしますので、今回の知識も覚えておくと、どこかで役に立つかもしれません。なんせ、こういった議題は昔から続いているものですからね。
それだけ、皆さんが悩んでいるということでしょう。
今回は、恋愛でおこる現象の1つである『一目ぼれ』について取り上げていきます!
皆さんは一度はあるかもしれない一目ぼれですが、この現象を科学的に調べている研究があります。
それをベースにお話を進めていきますので、一般的な人たちに適用すると思います。
意外な事実を知ることができますよ☆
『一目ぼれ』という現象について
2017年に出たフローニンゲン大学の論文がありまして、396名の学生を対象に実験をおこなったものです。
うち60%が女性で、大多数はヘテロセクシャル(異性愛者)だとされています(ここらへんはマイノリティを意識しているのかな?)。
実験はオンライン上と実験室の両方であこなわれ、内容は以下のようになっております。
- まずは、予め対象者全員の現在の交際状況を尋ねる
- そして、全員にいままでに会ったことがない「さまざまなタイプの男女」の写真を見せる、もしくは実際に初対面の異性と20〜90分ほど会話をしてもらう
- それぞれの写真や会話した相手に対して、「親密性」(相手に親しみを感じるかどうか)、「情熱」(燃えるような関係になりたいかどうか)、「コミットメント」(相手と深い人間関係を結びたいかどうか)を採点してもらう
- さらに、写真の相手と会話した相手に対して、5点満点で「外見的魅力」を採点してもらう
- 最後に、写真や会話相手に「一目ぼれ」をしたか、またはこれまで「一目ぼれ」の経験があるかどうかを全員に尋ねる
チェック項目の「親密性」「情熱」「コミットメント」ですが、これは1980年代に提唱された『愛情の三角理論』というものです。
大体の人が「愛」だと思っている感情は、これら3つの要素で構成されているという考え方です。
これらの要素の強弱によって、恋人・夫婦間の関係性が変わっていきます。愛情の研究をする際に用いられる妥当性のある方法なので、実際に適用できる結論が得られるようです。
データを集計しますと、以下のような結果が得られたそうです。
- 「一目ぼれ」の経験をしたことがある性別は、大多数が男性である
- 「一目ぼれ」は「愛情の三角理論」のどの要素とも相関関係がなかった
- 「一目ぼれ」と相関が強いのは『外見的魅力』だけだった
- 具体的に、『外見的魅力』の点数が1ポイント上がるごとに、相手から「一目ぼれ」される確率が9倍になる
しかも、研究者によると、今回の研究によって一般的な「ひとめぼれ」という現象が「情熱的な愛」や「穏やかな愛情」とは異なるものだしています。簡単にいうと、「ひとめぼれ」とは『良いルックスの異性に対して性的魅力を感じ、その後で「あなたをひとめ見て愛情が生まれた」と解釈しているにすぎない』そうです。
異性に抱いた性的興奮を、都合が良いように記憶を作り変えているだけのようですね…。
一目ぼれはロマンチックな印象がありますが、いわば「ただの性欲」だったという切ない結論です。
「恋は盲目」というように、いざ魅力的な異性を目の前にすると、判断能力がガクンと下がってしまいます。こういった知識があると、もしかすると冷静に処理することができるでしょう。
直感は大切ですが、客観視できる余力は持っておきましょう!
【参考文献】
[What kind of love is love at first sight? An empirical investigation]