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【才能か運か】成功するための要素を検証してみた結果

過去のブログでは、物質的成功の要素を書いていったことがあります。
たとえば、

 

 

みたいなことをお届けしております。
でも「売れたり成功したりするのって、やっぱり才能でしょ?」という意見があったり、その反対に「たまたま運が良かっただけでしょ!」という意見もあったりします。
では、科学的に『成功に必要なのは才能か?それとも運か?』を見ていきましょう!

これって、かなり気になりますよね♪

 

 

『才能 vs 運』成功を決定づける要素について

 

これは2018年に出たコーネル大学の論文でして、この実験の面白いところは、ヒトではなくコンピューターモデルを採用した、いわば「シミュレーションでは、成功の要素をどのように結論付けるのか?」っていう点です。

大まかな内容ですが、まずは架空のキャラクターを1000体作成し、それぞれに知性やソーシャルスキル、モチベーション、決断力、創造性、感情知性などの能力値を設定します。これを現実世界の「才能」としたわけですね。

すべてのキャラクターには人間の40年分にあたる時間を過ごしてもらい、その間には6ヶ月おきに何かしらのラッキーイベントやハプニングが起こるようにセッティングします。
ラッキーイベントに当たったキャラクターは、成功の確率が「才能」の能力値に応じて倍増し、ハプニングに見舞われた場合は、成功の確率が半分になるというルールを設定したそうです。もちろんシミュレーターによるものなので、現実世界の成功とどこまでマッチングしているか、どこまで予想されるかは判断し難いですが、個人的には好きな方法です。

TVゲームでありそうな内容で、全員を最高レベルのCPUにして見届けた感じでしょうか…。

 

このシミュレーションでの結果なのですが、

 

  1. 1000体のうち20体のキャラクターが、「成功」の総量の44%を独占していた
  2. 全体の50%のキャラクターは、「成功」度が初期値のままだった

 

なんといいますが、よく世界全体の上位20%の人が富の80%を所有している(だったかな?)』という言葉を耳にしますが、それが仮想世界でも起こったわけです(汗)

さらに、才能と成功の関係性なのですが、このシミュレーターでは才能値の高いキャラクターが必ず成功するわけでもなければ、才能値の低いキャラクターが必ず成功しないわけではないようです。
ただし、重要なのは少なくとも平均以上の才能がないと成功することはほぼないと結論付けています!
簡潔に述べますと、才能は確かに重要だけど、その先の大成功をつかめるかどうかは運の要素が大半であるということです。

アイドルなら学校のクラスの半分以上の容姿、スポーツ選手なら180cmの身長や筋肉が付きやすいとか…。

 

 

 

 

研究者のコメントに、

成功者のほとんどが、幸運に恵まれていたのは明白である。
それと同時に、成功できなかった者が不運であったのも明白である。

人生の成功には、いくばくかの才能が必要だ。
しかし、才能に満ち溢れた者が最高の成功を手にするわけでもない。我々は時にランダムネスが成功にもたらす影響を忘れ、本当に有能な人にふさわしい栄誉を与えないことがある。

 

成功は運の要素が大半なのに、それを「才能があって良いよねぇ~~…。」と卑下する傾向にあります。
とはいえ、幸運をつかむのも才能と言ってしまうのも事実としてあるので切ないところ。

とにかく、1つ1つの能力を上げながら、幸運をつかむ準備はしていきたいものです!!

 

 

【参考文献】
[Talent vs Luck: the role of randomness in success and failure]

 

 

 

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