現在、男性型うつ病がヤバいそうな…。
“男性型”とは言われておりますが、これは、男性だけに起きるわけではありません。一人で家族を養いながらも、キャリアアップを目指して、慢性的な仕事のプレッシャーにさらされるシングルマザーなど、男性的な振る舞いを要求される女性にも起きやすい問題だとされております。
具体的には、
- 他者への強い攻撃性や易怒性
- 自尊心が低下する物事への回避
- 感情の抑制
- 注意散漫
- リスクが高いことへの欲求
- 酒や薬物などによるストレス発散
といった行動が特徴で、一般的なうつ病のサブタイプとされております。
実際のところ、「男性型うつ病」は、次のような概念やルールにこだわる人ほど発症しやすい傾向にあるそうです。
- 勝利至上主義
- 感情の抑制
- 積極的にリスクを取りに行く
- 暴力的で支配的
- 強い自立心
- 仕事を最優先
etc.
大ざっぱにまとめますと、古典的な“男性らしさ”を追求する精神性が問題になっているというわけです。
とりわけ、ハードワークと同じくらい規模が重大な問題であるものの、なかなか助けを求めないので難しいものだそうです。今回は、そんな男性型うつについて解説していきます。
≪Contents≫
男性型うつ病とその問題行動について
これは2023年に公開された調査で、163名の参加者を対象に、MDRS-22というテストで全員の男性型うつ病レベルとライフスタイルを測定したそうです。このデータを基に、メンタルが健康な176名と比較したところ、男性型うつ病に侵されている人は、男性型うつ病でない人よりも、次のような傾向にあることがわかったそうです。
- 年齢が若い
- 労働時間が長い
- 結婚している可能性が低い
- うつ病スコアが高い
- 鎮静剤の使用率が低い
- アルコール、タバコ、大麻、幻覚剤などといった薬物利用をする
- 暴飲暴食の確率が大きい
- 精神科などの医療サービスを利用しない
“男性らしさ”へのこだわりがハードワーカーになり、そのプレッシャーを酒や薬物、誰かに助けを求めず、遂にはメンタルが病んでしまう負のスパイラルに陥ってしまうわけですね。研究チームによると、
今回の研究により、男性型うつ病は、アルコールやタバコ、違法薬物のより頻繁かつより深刻な使用と関連している。
それと同時に、精神的な不満と鎮静剤の使用率の低下により医療サービスへの接触頻度が低いことが立証され、医療サービスの利用には大きなギャップがあることが判明した。我々の結果は、男性型うつ病に関連する感情障害の初期段階で、専門的で敷居の低い支援を提供する必要があることを浮き彫りにしている。
といった感じで、変に男らしさに固執する前に、気軽に相談できる状態を作るのが良さそうですね☆
ということで、男性型うつ病に心当たりがある方は、どうぞ、ご注意ください。
「もしかして、自分って男性型うつ病?」とい思いましたら、今回の研究で使用された「MDRS-22」の質問で評価してみると良いかもしれません。
■MDRS-22(男性型うつ病リスク尺度)
前月を振り返り、以下の状態がどれくらいの頻度で起こりましたか?
「0:まったくない~、2:あまりない~、4:普通程度ある~、7:ほとんどある」の7点満点で評価していきましょう。
- ネガティブな感情を抑制した。
- 困難から回避した。
- 普段よりも多く飲酒した。
- 危険な運転をした。
- いつもより胸焼けがした。
- 頭痛が定期的にあった。
- 胃痛があった。
- 自身の力だけで困難を解決する必要があった。
- 原因不明の痛みがあった。
- リラックスするためにアルコールを必要とした。
- お酒を飲みやすいところに置くようにした。
- 攻撃的な相手に過剰反応した。
- ドラッグを要求した。
- 自分の行動の結果を気にしなくなった。
- 飲酒によって不快感が解消することがあった。
- 必要のないリスクをとった。
- 気分の落ち込みを無視しようとした。
- ネガティブな感情を薬物で対処した。
- 挑発されたわけでもないのに、他者へ暴言を吐いた。
- 他者に攻撃的な言葉を使った。
- 怒りの感情を抑制するのが難しかった。
- 薬物を使うことで一時的に気分が楽になった。
評価が終了しましたら、すべてに点数を合計してください。
男性型うつ病のリスクは、次のように判断できます。
- 0~31:低リスク
- 32~50:中リスク
- 51~86:高リスク
- 87以上:特大リスク
注意点としては、このテストはそのまま翻訳したもので、あくまで教育目的で作られたもののため、上記のテスト自体を鵜呑みにしないでほしいです。今回のブログで書かれた症状が感じましたら、それこそ専門機関に判断を委ねるのが最適かと思います。もちろん、僕の施術を頼っていただけても大丈夫ですよ♪