人間関係は健康上、かなり重要なウェイトを占めています。
“孤独”は様々な健康上の弊害があり、基本的により良い人間関係を築いていった方が、人生の質は向上していきます。とはいえ、人によって人間関係のキャパは違いますし、なんなら「友達100人できるかな♪」なんてことはなく、少しくらいで十分じゃない?…っていう気持ちがあります。
今回は、そんな「人間関係は人数の多さなのか?」について解説していきます!
人間関係における“質”と“量”
これは2025年に出た調査で、「人間関係の“広く浅く”は、心の安定が失われるのでは?」っていうことについて深掘りしてくれております。
調査の内容ですが、4,625名(年齢18〜65歳)の成人を対象にし、対象者全員に
- 誰を信頼しているか?
- 誰に頼りたいと思うか?
etc.
などといった質問をしていき、そのうえで「人がどのくらいの人数に対し、愛着を持っているか?」を導き出そうとしていきました。使われた質問方法は、「WHOTO(フートゥ)」というもので、「落ち込んだとき、誰と一緒にいたいか?」「楽しい時間を過ごしたいのは誰か?」などといった質問をしていき、それぞれの質問に対して1人だけ名前を挙げてもらうというものです。今回の調査の根幹となるものは、「果たして、人とのつながりが広がれば、幸せになれるものなのか?」というところでしょう。
基本通りにいけば、友達の数が多いほど安心感がでてくるし、幸福度も上がるはずです。でも、反対に、心が満たされていないから、友達を増やして隙間を埋めているという考え方も出来るのです。
分析していった結果なのですが…、
- 「困った時に頼りたい人」「安心感をくれる人」として、もっとも多く名前が挙がったのは「恋人・配偶者」だった。それに続くのが「友達」で、「親・兄弟」はやや少なく、「その他」はごくわずかだった。
- 「多人数に依存している人」ほど、不安型愛着スタイル(=他者との距離感が極めて近く、嫌われることを極度に恐れる)だった。
- 不安感が強い人たちは、全体的に幸福度が低かった。
- 総じて、ほとんどの人は、「困った時に頼りたい人」「安心感をくれる人」を2〜3名しか挙げなかった。
ということがわかったそうです。
要は、「心から信頼できる人」というものは、誰にとっても人数が限られていて、人間関係の“量”を求めすぎると、むしろ不幸になるということです。「とにかく誰でもいいから、近くにいてほしい!」という願いが強すぎる人は、それが叶わないと途端に強い不安に駆られるため、さらに多くの人間関係を求めてしまう!…という負のスパイラルに陥ってしまうというわけです。
では、良好な人間関係を築ける人数は、どれくらいが最適なのか?
今回紹介した調査での話ですと、親密な関係性の人は2~3名が最も幸福度が高かったそうです。僕自身の個人的な感想もあるのですが、心から信頼できる人との交流なんて少しくらいで十分ですし、変に顔が広いとか、人脈自慢とかは、大きな意味がないと思っております。なので、友達が少なくて恥ずかしいなんていうことは、まったくもって心配することはないのです。
研究チームによると、
人が他者に向ける愛情の“心理的な容量”には限界はないが、時間には限界がある。
として、無理をすれば際限なく友達を作れるだろうけど、その関係を育むためには時間と労力という制約があり、現実的ではありません。そういったこともあり、自分が心から交流していきたい相手に時間を注力した方が、コスパが良いというわけです。それが、「2~3人くらいがベストなのだろう」というアドバイスな感じです。
ということで、今回の教訓としましては、「友達は多い方が良い!」は人生の幸福的には不健康で、
- 人間関係は、“量”よりも“質”が重要!
- 不安感に駆られて人脈を広げると、さらに不安が募ってしまう…
- だから、友達は2~3人で十分だ♪
となりますね☆
【参考文献】
[The Association Between Using People for Attachment-Related Functions and Subjective Well-Being]