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無理なダイエット方法はパフォーマンスを低下させる

僕のダイエットのプログラムは、それなりの自信があります。
実際に、自分自身でも挑戦して結果も出していますからね~~☆

以下は、2019年の7月29日の写真です。
このときの体重が64kgです。

現在もこの体重の数字自体は維持していますし、もっと絞れています。
筋肉量や体脂肪率も測っておけばよかったです(笑)

↓  ↓  ↓

ベルトはこんな感じ…。
10年以上前のベルトの跡よりも、3つは絞れています。
正直、装飾の穴にも通すことが出来ました(笑)

↓  ↓  ↓

 

僕のダイエットは、決して無理のない、健康に重点を置いた方法でおこなっています。

もし無理をするようなダイエットをすると、主にメンタルを中心にパフォーマンスが低下してしまいます。
健康のためのダイエットが、不健康になってしまっては本末転倒です(ーー゛)

それでは、無理なダイエットをすると、僕らの体にどんな悪影響があるのでしょうか…。
今回は、それをお話していきます!

 

 

無理なダイエットが長期にわたると食欲が増してしまう

 

1944年にアンセル・キーズ博士がおこなった、半飢餓研究の紹介をします。

被験者は第二次世界大戦で戦うことを拒否した平和主義の良心的兵役忌避者たち(男性)で、心身ともに健康だと判断された36人が選出された研究です。
キーズ博士は、男性たちを6ヶ月間飢えさせた後、数種類の回復食メニューを試しました。また、その過程で、飢えが人の心とカラダに与える影響を、可能な限り研究するという計画もありました。

 

最初の3ヶ月間は、被験者は1日3500カロリーの食事を摂り、あらゆる数値を測定しました。
体の各パーツ以外にも、呼吸や分泌といった各器官の機能状態、姿勢や筋力、感覚能力、知力といったものから心理状態まで、調べられるものはすべて調べたそうですね。

 

被験者たちは、基準値を保った状態で3ヶ月間を過ごした後、次の6ヶ月間は、パンや芋、キャベツやカブを主食とした半飢餓ダイエットをして過ごしました。この実験でいう半飢餓は、1日1570カロリーだったことから、ダイエットの有力なケーススタディーと捉えることができます。
現代人からすると、1570カロリーはまあまあラクな食餌制限ですが、当時は平均的な男性の1日の総カロリー摂取量の半分以下の内容です。

現代人の食事量に置き換えると、1日牛丼1杯程度でしょうから、そう考えると結構キツイ…。

 

結果なのですが、6ヶ月間で被験者たちの体重は25%落ちましたが、実験前後の写真を比較すると、やせ衰え、やつれた表情の男性たちの姿が収められたのです。その後1年間で、彼らの体重は元に戻るか、それ以上になってしまったそうです。

とくに副作用として、精神的な症状が現れ、もっとも多かったのが『食べ物に対する執着』でした。
実験中、被験者たちは、とにかく食べ物について話し、考え、夢にまで見て過ごしていたそうですよ(汗)

 

 

 

無理をしたダイエッターのメンタルの状態

 

その後の研究によって、ダイエットの弊害が次々に明るみになっていきました。
ダイエッターは非ダイエッターと比較して、以下のことがあるようです。

 

  • 食べ物による執着により、記憶できる単語や文章の数、タスクに集中できる時間、スピードが重要となる刺激に対する反応の速さが劣る
  • 自制心を保とうとして時間知覚が歪み、時が経つ感覚が長く感じる
  • ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌され、老化が加速する
  • ストレスにより、落ち込みや自信喪失、怒りといった精神不安定に陥り、次第に無気力になる

 

36人の被験者のうち、より深刻な精神的反応を示した人が6人いました。

普段の摂取カロリーの半分以下を、長期間続けることは非常に危険かもしれません。
この研究では6ヶ月ですが、僕のダイエットプログラムでは24時間以上の空腹期間を設ける予定はありません。

※ファスティングを希望の場合は、セッションによって決めていきます。

 

 

 

セットポイントの存在

 

実のところ、各個人には、ある程度決まった体型があります。
これは、遺伝子によって決まってしまうものであり、自分の力では難しい部分です。

 

皆さんは、なんとなくご存知かと思うのですが、遺伝子は自分の体を構成する“設計図”のようなもので、自分の体は、その“設計図”通りの体型を作っていくのです。これは、生涯の適正範囲の決定に大きく関わっていまして、成人期のほとんどを、各個人の適正体重内に留まろうとしています。

もし体重が適正範囲外に出ようとすると、体中のあらゆる組織が変化し、体重を範囲内に押し戻そうとするのです。

 

過去には、500人以上の養子縁組された子供たちを、生みの親と育ての親と比較した有名な研究があります。

もし遺伝子が環境より大きな影響を与えるとしたら、子供達の体重は当然、生みの親に近くなります。もしくは、もし後から身に付けた食習慣の影響力の方が大きければ、子供達の体重は育ての親の体重に近くなるはずです。

調査の結果ですが、子供達の体重は、生みの親の体重とは強い相関を示しましたが、育ての親の体重とはまったくなんの関連も示しませんでした。

 

もう1つ、遺伝子と体型に関する研究を紹介します。

スウェーデンによる国の双子登録を利用した1984年に始まった研究で、93組の別々に育てられた一卵性の双子と、154組の一緒に育てられた一卵性の双子を対象におこなわれました。この研究の結果では、一卵性の双子たちの体重は、一緒に育てられたか否かに関係なく大きな関連性を示しました。

この研究とその他いくつかの研究の結果、体重変動の40~70%が遺伝によるものだという結論が出たのです。
ここが『セットポイント』と呼ばれるものです。

なので、残りのおよそ30%が環境によるものだと言えます。
僕らのやれることは、この環境の部分にアプローチをかけていくことが大切ですね!

 

 

 

 

無理なダイエットは、僕らのメンタルに悪影響を及ぼします。

本来、僕らにはセットポイントが備わっていて、それに沿って体重・体型が決定づけています。
セットポイントの枠に収まるよう調整していけば、僕らは心身ともに健康的にダイエットができるでしょう!

 

専門学校時代、友達が

「100kgを超えるには才能が必要だ!」

と言っていたのですが、ある意味正解です(笑)。

自分の持っている遺伝子の範囲内に納まろうと、体が本能的に遺伝子通りの体型になろうとしているのです。
いわゆるリバウンドも、自分の体型に戻ろうとするために、発動してしまうものなのです。

ですので、あまり無理をして体を引き締めようとせず、自分に似合った体型を目指していきましょう!
健康的な生活をしていけば、自然と引きしまっていくはずです(●^o^●)

 

 

【参考文献】

[書籍のゆうメール同梱は2冊まで]/一流のコンディション 意志力に頼らず「食」で成功するメソッド / 原タイトル:Secrets From The Eating Lab[本/雑誌] / トレイシー・マン/著 佐伯葉子/訳

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