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【豆知識】男女の友情の実態についてひも解く

人間関係は、健康に直結しています。
これは数々の研究で明らかになっていますし、なにより人間は1人では生きていくことが限りなく難しい生き物ですからねぇ~~…。

 

今回は、ちょっと変わった視点で、人間関係についてお話をしていきます。

その内容は、おそらく誰しもが議論したであろう『男女間の友情』についてです。
科学的見地では、男女間の友情についてどのように結論を出しているかをお知らせしていきます。

 

 

男女の友情は成立しない

 

これは2012年のウィスコンシン大学の実験で判明しています。

友人歴2年ほどの88人の男女ペアを集めた実験で、全員に「秘密の厳守」を約束したうえで各ペアを別の部屋に呼び、お互いに以下のような質問をしていったそうです。

 

  • 異性の友人に対して、どれだけ性的な魅力があると感じてますか?
  • 相手は自分に惹かれてると思いますか?

 

などなど…。
その結果、以下のような結果が出てきたそうです。

 

  1. 基本的に男性は女友達に性的関心を持っている確率がかなり高い
  2. さらに男性のほうが「女友達は自分に性的関心を持っているだろう」と思い込む確率も高い
  3. 女性は男友達に性的関心を持っている傾向は低い
  4. 女性は「男友達も自分に性的関心を持っていないだろう」と思い込む確率が高い

 

この実験の結果について、研究者は以下のように述べています。

男性は女性よりも異性の友人に惹かれる傾向が高い。その時点で、女性に彼氏がいようが自分に彼女がいようが、無関係に異性の友人に惹かれてしまうようだ。

ヒトの進化の過程で生まれた繁殖戦略は、異性間の友情にも大きな影響をあたえる。いかに表面上はプラトニックを意識していても、無意識下では進化のメカニズムに影響を受けているのだ。

 

男性は進化心理学的に女性を友人として見ることが難しく、この理由は、男性が多くの遺伝子を遺すために必要な心理だということのようです。
男性の友人がほしい女性にとっては、科学的には切ない話です(+_+)

 

 

 

男女の友情は通常の4倍壊れやすい

 

仮に男女の友情が成立しても、同性間の友情よりも4倍壊れやすいこともわかっています。
これはフロリダ・アトランティック大学の論文で判明していて、男女間の友情を含め、友情が終わる原因を調べてくれています。

 

アメリカの中学生410人を6年にわたって調査した研究で、全員の友人関係の変遷を年1回ずつ調べたそうです。
その結果、6年が過ぎても友情が続いたケースは全体のわずか1%とのことです。

この調査でわかったことですが、以下の4つが、友情が終わる原因とのことです。

 

  1. 性別の違い:男女の友人は、同性の友人と比較して4倍も壊れやすい
  2. 身体的攻撃性の違い:暴力的な生徒は暴力的な生徒とつるみやすい
  3. 頭の良さの違い:成績が同じor近い生徒ほど友情は続く
  4. 好感度の違い:お互い友人が多い人と友情が生まれやすい

 

それぞれの原因が重なるごとに、友情が終わる可能性が25〜43%ずつ高くなるとのことです。
ただでさえ異性であるだけで友人関係が不利になるうえに、頭の良さや性格の違いによってさらに不利になっていくようです。

ちなみに、友人関係の持続性と性格の良し悪しは関係ないとのことです。
たとえば、悲観的な性格同士なら友情が長続きするとのことで、いわゆる『類は友を呼ぶ』は科学的には正しいと言えるというわけです。

 

研究者によると、

先行研究のデータでも、学生たちが同じ性質を持った仲間たちと集まる傾向があることはわかっていた。今回の調査で、その原因があきらかになった。

「差異」は友情に悪影響をもたらす。

友人との間に衝突を引き起こし、共同作業をさまたげ、同じ喜びの共有を困難にし、気の弱い方の友人だけに迷惑がかかったり、社会的な地位の低い友人を搾取するような環境を生み出してしまう。「差異」は人間関係のつながりを乱すのだ。

 

 

 

 

科学的な側面では、男女間の友情はかなり成立しにくいようです(汗)

これは、男性側が女性に対して性的関心を抱きやすいからだとされているからです。
そして、仮に友情が成立したとしても、頭の良さや性格の差によって破綻しやすいのもあります。

 

どうしても、異性の友達が欲しいのなら、

 

  • 異性のどちらかが既婚者であること
  • 男女のお互いに恋人がいること
  • 男性側が女友達に性的関心を抱くことで大きなリスクがあること

 

であることが重要です。
つまり、お互いが「決して友人以上の関係にならない」という信頼があって、ようやく男女間に友情が生まれるという具合です。

友情が生まれないのは、ほとんどが男性側に原因がありますので、男性の友人がほしい女性にとってはちょっと悲しい事実です。どうしても男性の友人がほしいのなら、上記のとおり、友人でいてくれる可能性の高い男性に絞った方が良さげです。

ちゃんと友人同士でいてくれる男性としっかりコミットして、楽しく遊んでいきましょう☆
ちなみに、女性は男友達をちゃんと友達だと認識しています。なので、男性は彼女の男友達に嫉妬する必要は科学的にはありませんよ!

 

 

【参考文献】

[Benefit or burden? Attraction in cross-sex friendship]

[A Survival Analysis of Adolescent Friendships: The Downside of Dissimilarity]

 

 

 

2件のコメント

  1. 並行世界

    この研究では男性の99%が女性に手を出したとありますが草食系の男性はこの手のアンケートに参加しにくいと思うのでアクティブなタイプの男性限定の結果かもしれません
    また女性は性愛に関することを秘匿するので質問に正直に答えていないかもしれないしアプローチは基本男性から仕掛けるので(女性は受け身なので)女性からのアプローチがないからといって女性に恋愛感情がないとも言えません、99%の内、何%の女性が応じたかが正確なところではないでしょうか

    • B-manabu

      並行世界様

      コメントしていただき、ありがとうございます。
      確かに、世間で言われている「草食系男子」だと、実験に参加してくれる可能性が低いかもしれません。
      また、女性の傾向として、恋愛感情を秘匿することは十分にあり「秘密の厳守」を約束したとしても、正直に回答しない可能性はあると思います。
      よって、今回の実験では「男性側の恋愛感情が原因によって、男女の友情は破綻しやすい傾向にある」というデータが得られた、というのが適切でしょう。

      「男女の恋愛は存在しない」と表現しましたが、あくまでもエンターテイメントとして表現しています。
      サンプル数も多くはありませんし、紹介した研究だけでは断言できないでしょう。
      今後の論文を追っていき、多くのデータが揃えていくことで、より正確な傾向を見ていくのが最善でしょうね…。

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