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東洋&現代医学におけるカゼ予防・対策

寒暖差や乾燥した空気…。
カゼを引きやすい気候になるのが、秋という季節です。
寒さに体が慣れておらず、不意に体調を崩してしまい、さらに乾燥で呼吸器にダメージを受けてしまうので、カゼを引く条件を満たしやすいので注意が必要です。

 

今回は、東洋医学と現代医学の両方から、カゼ予防・対策をお伝えしていきます。

古来より伝えられている予防・対策や現代科学で明らかになっている予防・対策のダブルで、しっかりと自分の体調を管理していきましょう。
貴重な時間を、体調不良で損をしたくありませんからね☆

 

 

東洋医学におけるカゼ予防・対策

 

東洋医学では、カゼの原因は首・肩・のどのあたりから風邪(ふうじゃ)が入るためだと言われています。

まず人がカゼを引いたり体調を崩したりする外的な要因を、東洋医学では「邪(じゃ)」と呼びます。
そして、邪には、以下の6種類あります。

 

  1. 湿

 

これらをまとめて「六淫(りくいん)」と呼ばれています(そうものがあるんだと受け止めて下さい♪)。
六淫は『風などの自然現象、湿気や乾燥、寒冷刺激などの温度変化』のことを指していて、風邪=カゼの語源は『風邪(ふうじゃ)』からきています。

 

東洋医学では、カゼの原因は病原菌やウイルスといった存在ではなく、体調を悪くする環境や外的刺激の中でも、特に自然界に吹く風が体に悪影響を与える「風の邪」が原因であるとされています。

考え方としては、体に風が当たり続けると、徐々に体表の熱を奪われ、皮膚や粘膜が乾燥してしまいます。
皮膚や粘膜が乾燥すると体内にウイルスや病原菌が侵入しやすくなるといった感じです。

 

以下が、東洋医学におけるカゼ予防・対策です。

 

マフラー・マスク

 

東洋医学では、風邪は首・肩・のどから侵入すると言われています。

首元をマフラーなどで覆ったり、のどの粘膜を防ぐためにマスクをしたりすることがオススメです。
基本的に、首・肩を露出するような格好は控え、のどを保護するためにも、特に人ごみに長くとどまることがあるなら、マスクを常備しておきましょう。

 

 

ツボ

 

カゼの引きはじめは首や肩のコリ、頭痛がおこる場合があります。
以下が、カゼ対策に有効なツボです。

 

■風池

耳の後ろにある突起状の骨と後頭部中央の太い筋肉との間、髪の生え際にあります。

 

■天柱

後頭部中央の髪の生え際の両脇にある太い筋肉のすぐ外側にあります。

 

■肩井

肩の中央の一番盛り上がったところにあります。

 

風池と天柱は後頭部の生え際にありますので、この部分を指圧で気持ち良いくらいの強さで押していきましょう。
今は簡易灸を買うことができますので、肩井はお灸で温めていきましょう。肩井は熱を感じにくい部分ですので、熱を感じましたら取り外します。

※詳しいツボの位置はコチラ!

※お灸の一例はコチラ!

 

 

薬膳

 

僕らが普段、口にしている食べ物には、実はカゼ予防・対策に有効なものがたくさんあります。
基本的に、その季節にとれる食べ物を選べは良いのですが、特にカゼ予防・対策に有効な食べ物が以下のとおりです。

 

■カゼ予防

のどの粘膜をうるおすには、ダイコンのおろし汁・ナシのジュースが有効です。
大根おろしにショウガを加えて薬味にすると、のどの痛みに効果的です。

 

■カゼ対策

首や肩がゾクゾクする場合は、発汗効果があるクズ湯が効果的です。
長ネギとショウガの味噌汁も効果があります。

 

その他、五行説では呼吸器系にはラッキョウやモチ米といった『白い食べ物』や、ニンニクやシソといった『辛い食べ物』が有効です。
シナモンやトウガラシといったスパイスも適量なら発汗作用があり有効ですが、過剰摂取は呼吸器系が病んでしまいますので注意が必要です。

 

 

 

現代医学におけるカゼ予防・対策

 

寒さよって体調を崩しやすく、乾燥によって鼻やのどの粘膜の抵抗が落ち、ウイルスや病原菌が侵入しやすくなります。これにより、カゼを引いてしまいます。

そこで、現代医学によって判明されているカゼ予防・対策をご紹介していきます。
以下の3つがより効果があると認められていますので、体調管理として実践していきましょう!

 

 

亜鉛

 

2011年に発表された論文レビューでは、カゼの引き始めに亜鉛を摂取することで治りが早くなることがわかりました。
これは複数論文の報告によるメタ分析ですので、信ぴょう性は十分にあります。

このレビューでは1日75mgの亜鉛を摂取することで、カゼをひいたとしても、その機関を20%減らすことができたとのこと…。
基本的に亜鉛は意識して摂っていただいた方が良いミネラルですが、過剰摂取も気になります。

 

オススメなのが、コチラの亜鉛トローチです。
インフルエンザ対策としての有効性も示されているそうなので、試してみてはいかがでしょうか?

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手洗い

 

昔から伝えられている手洗いですが、これは科学的にも正しいことがわかっています。

これは2011年にコクラン共同計画から発表された、67件の大規模なメタ分析によって証明されています。
世界的に信用性の高い機関から発表されたメタ分析ですので、ほぼ間違いがない内容です。

 

ざっくり言いますと、手洗いのほか、マスクなどの衛生的な行動は、カゼ感染の予防には大変有効であると結論付けています。
その他、目や口、鼻といった、顔をむやみにさわらないという点も、カゼ予防には有効とされています。

 

 

適度な運動

 

心身ともに健康になれる運動ですが、やっぱりカゼ予防には有効です。

手洗いのほか、データ量が多いのが運動によるカゼ予防です。
281人を対象にしたメタ分析では、定期的に中強度の有酸素運動をしている人ほどカゼを引きにくいことがわかっています。

中強度の有酸素運動と言いますと、大体20~30分の速歩きの散歩くらいです。
東洋医学的にも、運動をすることで気血が巡りますので理にかなっていると言えます。

 

 

 

 

以上が、東洋&現代医学におけるカゼ予防・対策です。

昔から伝えられている健康法は、以外にも科学的に有効だったりするわけです。
メタ分析で判明しているので、自身の体調管理の為にも、ここは素直に受け入れていきましょう。カゼを引きたいという物好きは少数派だと思いますし…。

 

普段から取り組めるものばかりですから、すぐに実践ですよね。

食事はする必要ありますし、手洗いも外から戻ってきたときに済ませることができます。
運動は普段から歩くように心がけれはいいので、習慣化すれば問題ありません。

あと、体調管理の一環として、僕の鍼灸施術をしていただければ、カゼとはほぼ無縁の体になるかと思います☆

 

【参考文献】

[Zinc Lozenges May Shorten the Duration of Colds: A Systematic Review]

[Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses.]

[The Effect of Exercise on Prevention of the Common Cold: A Meta-Analysis of Randomized Controlled Trial Studies]

 

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