僕はプチ断食やカロリー制限を勧めています。
実際に美容に良いことがわかっていますし、体脂肪を減らすにためにも効率が良いこともわかっています。
実際に僕も実践していて、おそらくは人生で一番体脂肪が少ないのではないのでしょうか…。
最近の研究でいろいろと判明していますので、10代半ば~20代半ばの方は、その点については恵まれているなぁ~~…って思いますよ☆
…ただ、女性に関して言えば、プチ断食はちょっとした工夫が必要になってきます。
男性と女性ではホルモンバランスが違いますので、上手くいく女性もいれば、何かしらのトラブルが起きてしまう女性もいます。なので、単純にプチ断食をするというわけにはいかないのが、女性のキツイところです(汗)。
今回は、ダイエット中の女性向けに『プチ断食の際に起きるトラブル』について解説していきます。
今回の記事を参考に、ダイエット計画の参考にしていただけると幸いです<m(__)m>
≪Contents≫
プチ断食によって起こりうる悪影響
一部の女性は以下のような症状が起きることがあります。
- 食欲の増加
- 冷え症
- 太りやすくなる
- 月経不順
- 気分の浮き沈みが激しい
- 肌荒れがひどい
- 抜け毛が多い
- 寝つきが悪い
などなど…。
たとえば、食欲の増加でいえばプチ断食にはキスペプチンというホルモンの分泌を減らす作用があります。
これは女性の生理に関わっていて、この影響によって生理のサイクルが狂ってしまった結果、代謝が乱れてしまうという推察がされます。
キスペプチンにはレプチン(満腹ホルモン)やグレリン(空腹ホルモン)などといった、食欲に関するホルモンに働きかける作用もあります。女性の場合、男性よりもキスペプチンの量が多いために、脳がキスペプチンの増減に過剰に反応します。
そのため、プチ断食やカロリー制限によって食欲が暴走する可能性があるのではないか、というわけです。
プチ断食で悪影響がおきる理由
女性とプチ断食の関係性を調べた研究で、代表的な実験と言えば2013年にでたマウス実験です。
20匹のマウスを以下の2グループにわけて経過をおこないました。
- 特に制限を設けないで食事を摂らせるグループ
- 断続的な食事制限(食事を摂らせたら次の日は摂らせない)をさせたグループ
実験の期間は12週間ですが、マウスの12週間はヒトでいうと10年相当です。
結果ですが、断続的な食事制限=プチ断食をおこなったマウスは19%ほど効率的に体脂肪を落とすこと自体は出来ました。
しかし、残念なことにメスのマウスには子宮の縮小が見られ、オスにくらべてエストラジオールというホルモンが4倍増加したそうです。
エストラジオールは食欲系のホルモンに作用する働きがあります。
実際、レプチン(食欲を抑えるホルモン)の量はメスのほうがオスの6倍も少なかったそうで、これにより食欲の増加を引き起こしてしまう可能性が高いといえます。
メスのマウスでの実験なので、そのままヒトに適用できるものではありません。
ですが、人間もプチ断食で不調を訴えるケースがある以上、気をつけた方が良いのは間違いないと思います!
プチ断食による悪影響対策
マウス実験をふまえて、女性がプチ断食をする際の注意点が以下のとおり…。
男性にも言えるのですが、過剰のストレスは身体に悪影響を与えます。
基本的にプチ断食は体に適度なストレスを与えるテクニックで、この適度なストレスが僕らを若返らせ、よりパフォーマンスを高めさせてくれます。ですが、行き過ぎるとそのストレスに耐えられなくなって、逆効果になるのです。
特に女性はホルモンバランスに敏感です。
女性がプチ断食を実践する際は、男性よりは注意を払う必要があります。
体調の変化に気を配り、難しそうなら別の手段に切り替えましょう!!
- 睡眠には十分に気を配る:何事も、基本は睡眠です。ストレスはホルモンバランスを乱す大きな原因で、それを解消するには睡眠は大事です。特に睡眠不足の状態でプチ断食をおこなえば、男性だとしてもトラブルを引き起こします。
- カロリー制限と同時はおこなわない:あくまで僕の感想ですが、プチ断食でトラブルを起こした女性の多くは、カロリー制限と同時進行でおこなっているように感じます。カロリー制限も体へのストレスがかなり大きいので、プチ断食中でもちゃんと維持カロリー(大体、自分の体重の数値×33くらい)の食事をとるのが大事。
- タンパク質の量を増やす:アミノ酸は女性ホルモンの材料の1つです。プチ断食中は、いつもよりタンパク質増やしていきましょう(自分の体重の数値分は摂っていきましょう)。
- 過度な運動とは組み合わせない:運動もストレスが大きいのは当然です。長時間(30分以上)のランニングやヘトヘトになるまでの筋トレは×。ウォーキングと短時間の筋力維持程度のトレーニングが良いですね。
- 病気や慢性炎症が多いときは避ける:病気のときや慢性炎症(ex:リーキーガット症候群)は、体へのストレスが多くなっています。最低限のカロリーや必要な栄養は摂っていった方が良いケースです。
以上のように、女性がプチ断食をする場合、男性よりかは少しばかり注意が必要です。
あと、女性の中でも、向き・不向きがあったりします。
もし体調不良がおきましたら、すぐに中断するなり見直すなりして、被害を最小限にとどめておきましょう。
あまり無茶をすると、ダイエットや美容、アンチエイジングにはなりません。
目的を見失わないよう、プチ断食の計画はじっくり考えていきましょう!!
プチ断食・カロリー制限などといったお手伝いは、鍼灸師である僕でも可能です。
1人では難しかったりしますので、よろしければご相談にのります。
もし本格的にダイエットや美容、アンチエイジングに取り組む際は、どうぞよろしくお願いします☆
【参考文献】