メニュー 閉じる

科学的に体重は毎日計った方がいいのだろうか?

僕は見た目重視なため、体重をそれほど気にはしていはせん。

もちろん、まったく気にしていないわけではなく、ちょっとした指標として参考にしている程度です。
数値化できるものがあると、とりあえずは目安にはなりますからね。

過去と今の違いを照らし合わせるにはちょうどいいものです。

 

今回は、そんな体重についてお話をしていきます。

僕の場合は重量で太っているか痩せているかを判断していませんので、毎日は計っていません。
しかし、ダイエッターの場合だと、体重の数値はどうしても気になってしまいます。

体重は毎日計った方が良いものかを、ダイエットという視点で科学的に分析していきます。

 

 

3つの論文から見る体重を毎日測った方が良いのか否か

 

「体重を毎日記録していくことで痩せる!」というダイエット法は以前から語り継がれています。
これを科学的に見て、有効的かどうかが気になるところ…。

今回は3つの論文を基に、毎日体重を計るダイエット法の有効性を解き明かしていきます。

 

1つ目は2015年のデューク大学の論文から解説していきます。

介入方法は体重を研究ウェブサイトに送信するe-scaleを使用していて、毎日の体重測定をキッチリ守って減量の進捗状況を報告しています。それだけ、この研究の精度は高めとなっています。

参加者は肥満の男女47名で、6ヶ月にわたって毎日体重を計ってもらいました。
その結果が、以下のグラフです。

↓  ↓  ↓

※グラフ左から体重変化・体重減少率・BMI変化
※各グラフの左がキチンと毎日計測した場合・右が週7回より計測回数が少ない場合

 

 

 

体重変化を見れば分かるとおり、キチンと計測した場合、半年で-6kgという大きな差が生まれています

研究者によると、毎日キチンと体重を計ったグループは、そうでないグループよりも良い生活習慣を送っている傾向にあるそうです。お菓子などの食習慣の徹底や、テレビの視聴時間の短縮といったNEATの改善も見られたそうです。

この論文では、毎日の体重計測が優勢であることがわかります。

 

続いて、2016年の論文を見ていきます。
これはピッツバーグ大学の研究で、肥満の男女55名の男女に最低でも週3回の体重計測をおこなってもらい、そのうえで18ヶ月にかけて調べていきました。

その結果、はじめの半年は体重を毎日計ったほうが体重は減りやすかったものの、その効果は経過とともに低下していき、1年経つとほとんど体重への影響がなくなったことがわかりました。
記録を録ることでダイエットへの意欲があがるが、日を追うごとにその意欲がなくなっていくとのこと…。

 

最後に、2015年のレビューでも、体重管理が劣勢となるデータが出ています。
これは心理面において、ダメージがあることがわかったという論文です。

体重計とダイエットに関する20件のデータをまとめたところ、女性や若者の場合、毎日体重を計ることで不安や鬱状態が悪化する傾向があることがわかりました。反対に、肥満体型の人が毎日計ってもメンタルに悪影響がでる可能性が少ないようです。

女性や若者は見た目に敏感で、個人差があるものの、心理面において負担になることが研究によって明らかになっています。

 

 

 

 

まとめていくと、毎日体重を計るダイエット法の効果は以下のようになります。

 

  1. 基本的に男性やBMI値が25以上の人に向いている方法である
  2. やると決めたら毎日計測し、半年間は継続しておこなうこと
  3. 客観的な肥満の改善を目的とし、不安感が強い人(特に女性)にはオススメしない

 

基本的にですが、無理なカロリー制限をせずに、いわゆる正しい食生活をすれば痩せていきます。

そうすれば、自然と各人に適した体型になれるものです。
あとは、運動を取り入れれば、さらにキレイ・カッコ良い体型になれるもの…。

体重は、あくまでも健康の参考程度ですかねぇ。

 

 

【参考文献】

[Weighing every day matters: daily weighing improves weight loss and adoption of weight control behaviors.]

[Association between Self-Weighing and Percent Weight Change: Mediation Effects of Adherence to Energy Intake and Expenditure Goals.]

[Self-Weighing: Helpful or Harmful for Psychological Well-Being? A Review of the Literature.]

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です