正直なところ、人間はウソを見抜くことが苦手です。
なんなら、適当に言い当てた方が的中していたりします。
実際に、どんなに訓練をしたとしても、コイントスレベルの的中率でしかなりません。
FBIやウソを研究している心理学者、それこそメンタリストでもない限り、他者のウソを暴くことは難しいでしょう。
変に詮索をして、人間関係を悪化させるのは望ましくありません…。
とはいえ、ウソを見抜くことはできなくとも、他者のウソを減らすことができるそうな。。。
ウソを見抜くよりもウソを減らした方が労力が少ないので、ここはより本当のことを言ってくれる方向に持っていった方が賢明でしょうね。
その方が、ことは穏やかに進むものかと思います。
まあ、なんならウソを平気でつく人と関わらない方が一番なのですが(笑)。
他者のウソを減らす方法について
紹介するのは2018年に出たテンプル大学の論文で、51名の男女に簡単なゲームをおこなってもらった実験があります。
ゲームの内容ですが、コンピューターゲームで画面に浮かぶ青い円を好きな方向に動かしてもらうというもの。
このとき、対戦相手に「どちらに動かしたか?」を当ててもらうそうです。ここで相手にうそをついてもよく、もし相手をうまく欺くことができれば得点があがる、っていうわけです。
このとき、参加者全体を以下の2グループに分けております。
- 目の前のスクリーンごしに、対戦相手がこちらの様子が見ている
- 目の前のスクリーンが白く、対戦相手にこちらの様子が見えない
こうしたところ、アイコンタクトをしながらゲームをした参加者は、大幅にウソをつく確率が下がったそうです。研究者によると『この研究は、アイコンタクトが「ウソ」に影響する事実を示した最初のもので、アイコンタクトには、正直な行動をうながす作用があるのかもしれない。』と述べています。
また、研究者たちは「認知を消耗するからでは?」という仮説を立てております。
これは、人間がウソをつくためには多くのリソースを必要としていまして、他者に見つめられると「ウソをついているのがバレているのでは?」とプレッシャーを感じてしまい、ウソをつく確率が下がるというわけですね。
ウソをつくにはものすごく頭を使うものでして、他に頭を使う作業をしていると、ウソにさくリソースがなくなるということ。
「ちゃんと目を見て話して!」は、科学的に正しい戦法なんですなぁ~~。
恋人関係にせよビジネス関係にせよ、真摯に向き合ってほしいのであれば、言葉通り「目を向き合って話す」ことが大切なのでしょうね。
いたって労力のいらないシンプルな方法ですが、この方法だけでウソを見抜くという労力を極力減らせます。
しっかりアイコンタクトをしながら、穏やかかつ真面目に話をしていきましょう。
何度も言いますが、平気でウソを付く人とは、関わらない方が一番ですけどね(汗)
【参考文献】