タンパク質は美容や筋肉などに役立つ、僕らが必要とする三大栄養素の1つです。
これを摂取してこそ、アンチエイジングの向上やパフォーマンスの向上につながるものです。
2020年というかなり最近のデータでは『ミルクプロテインがメタボの改善に役立つかもしれない!』という話があります。
今回は、そのことについて、簡単に解説していきます。
メタボを回避しつつ、ステキなボディを作りましょ♪
ミルクプロテインアイソレートによる肥満リスク改善の可能性
この論文は20週間のRCTによる実験です。
内容ですが、体重過多または肥満の男女44名を対象に、以下のような手順で実験を進めていきました。
- はじめに、被験者全員に1日に体重1kgあたり0.8gのタンパク質をふくむ食事を3週間ほど続けてもらう
- つづいて、被験者全員にカロリー制限食(いまの体重を維持するのに必要なカロリー – 1日750kcal)を16週間にわたっておこなってもらう
カロリー制限食と同時に、被験者には以下の2グループにわかれてもらいます。
- 1日に体重1kgあたり0.7gの糖質を追加で摂取するグループ(対照群、n=23)
- 1日に体重1kgあたり0.7gのタンパク質を追加で摂取するグループ(プロテイン群、n=21)
追加のサプリメントに関しては、ドリンクの形で提供されています。
このときに、ミルクプロテインアイソレートのプロテインを使ったということです。
食事の終了時に、被験者の体重や体組成、心代謝リスクを測定して比較していきました。
結果なのですが、
- ミルクプロテインを摂取したグループは、睡眠時の最低血圧と最高血圧、日中の最高血圧、空腹時の中性脂肪が低下した
- 空腹時のインスリン、グルコース、総コレステロール、LDLコレステロールには大きな差がなかった
- 体重や筋肉、脂肪量に関しても大きな差はなかった
体重や体組成は目立った差がないものの、循環器と中性脂肪には明確に有意な改善があったわけです。
カロリー制限中はタンパク質が不足しそうになりますし、これは良いのではないのでしょうか?
とはいうものの、全米酪農評議会から資金提供を受けているようですし、忖度のかおりがプンプンしてるのがちょっぴり気になるところ…。
一般的な食事をプロテインで置き換えたらどうなるのか?…っていうところも調べてくれると嬉しいですね。
まあ、タンパク質は積極的に摂っておいた方が良いもので、ついでに心代謝やメタボの改善ができればラッキーでしょう。心身を鍛える・アンチエイジングにはプロテインが必須ですので、当然のように摂取しているわけですから。
ちなみに、筋トレメインやそうでない人のタンパク質摂取量については、以前のブログを参考に☆