「いまメンタル病んでるかも…」
って思うときありませんか???
僕の場合、ついつい食べてしまうときがあって、それがメンタルが病んでいる指標になっています(笑)
まあ、めっちゃ動いたときも食べたりしますが。
何をもってメンタルが病んだと表現しているのは各人の主観の部分がありますが、とにかくヘコんだり、変な幻覚に惑わされたりするでしょう。
一見して、症状に一環してそうにないようですが、実は『共通してコレに違いがでるとメンタルが病んでいる!』というデータがあります。
今回は、それを紹介していきます♪
精神疾患に共通する特性
これは2019年に出たマクマスター大学のメタ分析で、過去に行われた「精神疾患の特性」の問題について調査した43件のデータをまとめたものとになってます。
ここで取り扱われた精神疾患ですが、
- 大うつ病
- 双極性障害
- 境界性パーソナリティ障害
- 統合失調症
- 摂食障害
- 神経性大食症
- 神経性無食欲症
- PTSD
といったものです。
ちなみに、このメタ分析では、依存症やADHD関連、自閉症スペクトラムといった神経発達障害は除外されています。
これらの症状の共通項について突き詰めていくと、どうやら大体の精神疾患には時間割引率が高いという共通点があることがわかったそうな!
この時間割引率とは『行動経済学で使われる考え方で、「将来の価値をどれだけ割り引いて意思決定を行うのか?」の割合』を意味します。
たとえば「今すぐに1万円もらえるが、1週間待てば更に1000円もらえる!」という状況があるとします。ここで今の1万円を選択した場合、方程式にすると「11,000÷X=10,000」となります。その場合、1週間の割引率は10%という答えになり、1週間後の10%の利益よりも今の1万円を選ぶことになります(1週間後に1000円なら、よほど切迫していなければ、ほとんどの人が待ちますけどねw)
わかりやすく言うと、時間割引率が高いということは「目前の報酬に弱い状態」ということです。
ほかに表現するのなら、
- セルフコントロール能力が低い状態
- 衝動性が高い状態
- 刹那的な生き方
といった具合でしょう。
いままでの研究では、時間割引率が高い人は肥満といったデメリットばかりが目立つことがわかっています。人生のあらゆる場面で不利になることがわかっていますので、あまり良い結果は望めませんね…。
また、このメタ分析で解明したことは、
- 特に双極性障害、境界性パーソナリティ障害、統合失調症は、時間割引率の高さとの相関が大きい
- 神経性無食欲症のみ、時間割引率の低さと相関していた
神経性無食欲症は、食事を摂らずに病的に痩せてしまう症状でして、セルフコントロール能力が高すぎるがためのデメリットなのでしょう。
研究者は、
様々な精神疾患に共通する要素が理解できれば、各障害の特徴と類似をより深く理解するのに役立つだろう。
それにより、精神疾患の予防にも応用できるハズだ。
とコメントしています。
このメタ分析を参考にするならば、普段の自分よりもガマンができなくなった、いつも以上に衝動的に何かをしたくなったなら、もしかするとメンタルが病んでしまっているかもしれません。
そんなときは趣味を楽しむ、自然の中で過ごす、僕の鍼灸整体で癒すという選択をすると良いですね☆
【参考文献】
[Delay Discounting as a Transdiagnostic Process in Psychiatric DisordersA Meta-analysis]