「わが子の頭を良くしたい!」
と願う親御さんがいらっしゃるでしょう…。
そんな方々のために、とりあえずの回答がでている『子供のIQを上げる方法』をご紹介していきます。
どうぞ、参考にしていってください♪
子供のIQに影響のあるもの・ないもの
参考にしているのは2013年に出たニューヨーク大学の研究でして、これは「子供の知性を伸ばすにはどうすればいいのか?」を徹底的に調べ上げたメタ分析となっております。過去に出た「子供の教育的介入と知性」に関する、それなりに質の高い8件のデータをまとめていますので、子供の教育について考えているなら試してみても良いと思いますねぇ。
子供向けではありますが、「この調査の目的は、人間の知性を向上させるために必要なもの・ないものを記録したデータベースを作るためである」としていて、大人でも適用できるものかもしれません。
ここで取り上げたデータは、
- 平均的な家庭(経済力など)の子供
- 一定間以上(4週間以上)の介入
- RCT(ランダム化比較試験:メタ分析の次に信ぴょう性が高い)の使用
を基準にまとめています。
それにより、子供のIQに影響のあったもの・なかったものが大きく2つずつ解明したそうです。
■子供のIQに影響があったもの
1.オメガ3脂肪酸
魚などに多く含まれている脂肪酸の一種。
「魚を食べると頭が良くなる」という歌が流行りましたが、この俗説は科学的に正しかったようです。
子供に食べさせるのが良いのはもちろんですが、妊娠中の女性が魚をたくさん食べた場合でも、子供の脳に良い影響を与えるそうです。オメガ3がどれほど良い影響があるかですが、なんと『オメガ3脂肪酸を摂取することでIQが3.5ポイント上がる!』とのこと!
基本的に脂肪は神経細胞の材料になりますので、質の良い脂肪を食べると頭が良くなるのは当然でしょうねぇ~。
2.インタラクティブ読書
読書は脳機能の発達に良いというデータがあるのですが、子供のIQを上げるのに役立つことがわかったそうです。
ここで大切なのが「インタラクティブ読書」です。
たとえば子供と一緒に絵本を読んでいるとき、「次のシーンはどうなると思う?」とか「登場キャラクターは、このとき何を考えてるのかな?」といったように、オープンエンドな質問をしていくタイプの読書を意味しております。
なんとなく本を読ませるんじゃなくて、子供とのやりとりが大事なのです。
子供自身や大人が本を読む場合、次の展開や登場キャラクターの心情や物語の背景を想像しながら読むのが理想でしょう。インタラクティブ読書がどれほど良い影響があるかですが、なんと『インタラクティブ読書をすることでIQが6ポイント上がる!』そうです。
■子供のIQに影響がなかったもの
1.その他のサプリメント
俗説だと、「ビタミンB群や鉄分、亜鉛でIQがあがる!」といったものがありましたが、現段階では、ビタミンB群や鉄分、亜鉛などが子供のIQをあげるという証拠はありません。
当然ですが、バランスの良い食事・キチンと栄養を摂ることは大切です。
しかし、そこでサプリメント(栄養補助良食品)を飲むような必要はありません。というよりも、基本的に栄養は食物から摂るものです。
2.早期教育
「子供には早期教育が大切!」という俗説がまん延していますが、実のところ子供のIQにはまったく影響がないとのこと。いくつかの介入を見ても、早期教育だろうがなんだろうがIQレベルには何も影響がないという結論に至っています!
むしろ「質の高い幼稚園に通った方がIQがあがる!」という傾向は出てまして、その影響は4ポイントの差が出るそうです。早期教育にこだわるよりも、早い段階で良い友人ができる環境を整えることが大切ということでしょうねぇ~~。
研究者によると、
今回の研究は、「複雑な環境が知性を上げる」という従来の説を裏付けるものである。
その一方、早期教育といった従来の仮説は支持されなかった。
「複雑な環境が知性を上げる」は大人の知性にも言えますので、どうにかして環境を整えたいものです。
みる限り、子供のIQを上げるには、大人がおこなう手法と大差ない感じですね。
心がけることは、無理に早期教育をすることではなく、質の良い環境を作ってのびのびと心身を育ませることなのかと思います。
変に大人が意固地になって強引な介入はせずに、子供の意志を尊重した方が良い子になるのかと思います。
あと、大人もオメガ3とインタラクティブ読書はしていきましょう☆
【参考文献】
[How to Make a Young Child Smarter: Evidence From the Database of Raising Intelligence]