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血管年齢が超若い「チマネ族」の食事スタイルがコチラ!

今回は、前回の続きとなる内容です。
血管年齢が超若い「チマネ族」の食事スタイルについて解説をしていきます。

彼らの血管はとてもキレイで、75歳になっても、半数以上が心疾患リスク0%という驚異の健康体なのです。
チマネ族の平均寿命が短いことを指摘する人がいますが、それは単に医療へのアクセスがないせいで、感染症による死亡率・乳幼児死亡率で短くなっているだけ。実際に上手に感染症から逃れた場合、チマネ族の健康状態は先進国よりも良好であることは間違いないと思われています。

それでは、チマネ族の食事スタイルの解説に参りますね♪

 

 

チマネ族の食事スタイルについて

 

これは2018年に出た、カリフォルニア大学サンタバーバラ校の人類学者チームによる調査です。

具体的な内容ですが、チマネ族の食事生活を、近い地域で生活をしているモセテン族の食事生活と比較していったというものです。チマネ族1,299名とモセテン族229名に調査をおこない、両者の食事生活の詳細なデータをまとめていったそうです。

この比較をおこなう意図なのですが、モセテン族はチマネ族と同じ言語を話すものの、ライフスタイルは近代化されているそうです。市場から農産物を購入し、お菓子やソフトドリンクなどを普通に摂取するので、比較対象としては最適なのですね。

 

結果なのですが、チマネ族の食事スタイルが以下のとおりとなったようです。

 

  • チマネ族の一般食は、基本的に炭水化物とタンパク質が多く脂質が少ない
  • チマネ族は1日あたり2,433〜2,738kcal摂取し、比率は炭水化物64%、タンパク質21%、脂質15%
  • カロリーの約2/3は、オオバコなどに含まれる複合炭水化物から摂取している。カロリーの約16%は40種類以上の魚から摂取、さらに6%は野生の狩猟動物から摂取している。市場で購入する食品は、全体のわずか8%
  • チマネ族の食事スタイルには多様性がないものの、ビタミンやミネラルの欠乏はほとんどない。反対にカリウム、マグネシウム、セレンなどは北米の一般食よりも非常に多く摂取しており、これらの栄養素によって心血管の健康が促進されている可能性がある
  • チマネ族は、モセテン族や米国人と比較して、食物繊維を多く含む食品を約2倍摂取している

 

チマネ族は精製されてない炭水化物を多く食べ、その影響もあって食物繊維の摂取量がとても多いようですね。
さらに、多種多様な魚から大量のタンパク質を摂取しています。

しかし、この研究によると、チマネ族の生活が現代化しつつあるようです。
今回の調査では、ここ5年間でチマネ族のカロリーと炭水化物の総摂取量が急増し、ラード、油、砂糖、塩などを大量に摂取するようになった人もいるとのこと。研究チームによると、「この地域では道路が整備され、モーターボートの普及によって川の交通も発達している。カロリーを安く、手軽に入手できるのなら、誰だってその選択をするだろう。」と語っております。

 

 

 

 

ということで、チマネ族の食事スタイルでした、
現代化の波があり、今後の血管年齢がどうなるかが気になるところですね。

当然ですが、食事だけが健康の秘訣ではないと思います。
なんせチマネ族はけっこうほど動きますので、運動も血管の健康に関与していると思います。

参考にはなる内容なので、どうぞ皆さんの健康に役立ててください☆

 

 

【参考文献】
[Nutrition transition in 2 lowland Bolivian subsistence populations]

 

 

 

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