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「金の切れ目が縁の切れ目」が本当だった件

古今東西で言われていることわざは、案外正しかったりします。

今回の『金の切れ目が縁の切れ目』も、その1つです。
体感的にも経験的にも、なんとなくでも、そう思っている人がきっといるのかと思います。

その根拠となるものを用意したので、どうぞ豆知識感覚でもいいので参考にしていってください♪

 

 

経済的困窮によるカップル関係の破綻

 

これは2020年のメタ分析で、厳密にいうと「経済的ストレスがどれくらいカップルとの関係性に悪影響を与えるのか?」を調査したものです。

メタ分析の内容は、まずは分析の基準を満たした34件のサンプルから合計34,007名分のデータを選り抜きます。
そして、家庭の経済状況が上昇した場面(41%)と下降した場面(59%)で、関係性にどのような変化があったかをチェックしていったものとなっております。

カップルとの関係性を判断する上では、以下の要素を定量化して判断したとのこと。

 

  1. ポジティブな関係性の量:思いやりのある態度、共感、サポート、積極的な対話が多い、日々のけんかを前向きに解決しようとする、など
  2. ネガティブな関係性の量:解決しない口論が多い、パートナーへの誹謗中傷、思いやりに欠ける態度、など

 

すべてのデータを総括すると、「経済的緊張は、カップル関係の機能の多くの側面に対して、等しくネガティブな影響を与えているようだ。」ということが判明しました!

詳細ですが、経済的困窮に陥ったカップルは、以下の現象が見られるそうです。

 

  • 口論の増加
  • パートナーの話を無視する行動の増加
  • 相互サポートの減少
  • カップルの満足度の低下
  • 破局の増加

 

当然ではあるものの、分析によって、改めて確認できますね(汗)
さらに、経済的困窮の悪影響を見ていくと、

 

  • 経済的困窮の悪影響は、すべてのカップルに見られた
  • 客観的に見て、低水準にあるカップルほど経済的困窮の悪影響は増加する
  • 韓国やトルコよりも、アメリカの方が経済的ストレスに弱い

 

といった感じで、どんなに仲の良いカップルでも、お金に関するストレスは破綻の引き金になるみたいです。
この研究では「家族経済的ストレスモデル」という理論が用いられていて、簡単に説明すると「低収入や貧困といった金銭面の問題がカップルの緊張感を高め、そのストレスがカップルの交流や子育てに悪影響を与え、人生の満足度を大幅に低下させる」という内容です。

 

 

 

 

当たり前のことを、メタ分析によって再確認した感じです。

資本主義社会で生きていく以上、どうしてもお金は必要になってきます。
正直なところ、お金は僕らの幸福に必要なポイントなので、生活に必要な最低限の経済力は確保しないといけません。

「愛さえあれば、生きていける♡」なんて言う人は、いざとなったら逃げるので気をつけてね☆

 

 

【参考文献】
[Economic strain and couple relationship functioning: A meta-analysis.]

 

 

 

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