「女性は男性よりも感情的」というのが、世の中の通説になっている気がします。
しかし、実際は「女性脳や男性脳なんて存在しない!」と言われてきており、上記の通説も怪しいものです。
今回は、『「女性は男性より感情的だ!」って本当に本当なの???』について解説していきます。
どうぞ、参考に♪
性差による情動変動の違い
これは2021年に出た研究でして、142名の男女を対象に、その日の感情の変化を記録するオンライン調査を毎日おこなってもらったものとなっております。そして、これを75日間続けてもらい、男女による感情の違いをチェックしていきます。
この調査によって得られた結論ですが、どうやら「男性と女性が経験する感情の強さには、ほとんど差がなかった」とのこと…。
実際のところ、感情の変動と強度に関して、男女によってほとんど差は生じないようです。
研究者によると、
感情の高低は、性別や卵巣ホルモンが影響を与えている証拠がほとんどない。
これら以外の、さまざまな要因によって影響を受けていることが明らかになった。
以前は「女性ホルモンのバランスによって、女性は感情的になってしまう」とされていたけど、実際は違っていたんですね。
この調査の注意点ですが、これは「男性と女性が同じ感情を経験する」という話ではなく、あくまでも情動変動パターンが似ているというだけです。
過去の研究では、たとえば女性の脳は感情を喚起する写真に反応しやすいというデータが得られています。それを鑑みると、男性と女性とでは異なる方法で感情を経験してる可能性はあるかもしれません。
あくまでも、この研究では、「男女ともに同様の情動変動と強度を有している可能性がある」というところでしょうね☆
【参考文献】
[Little evidence for sex or ovarian hormone influences on affective variability]