「自分は大丈夫!」
って思っている人ほど、詐欺や嘘に騙されやすいもの。
その油断が命取りだったりするものです。
そこで、「自分って詐欺に騙されやすい?」かどうかがわかる53の質問がありますので、それを使って分析すると良いかと思います。まあ、この診断を受けようと思っている人なら騙されにくいかと思うのですが、セルフモニタリングの一環としてやってみると面白いでしょうね♪
それでは、いってみよう!
詐欺に騙されやすいかどうかがわかる53の質問
これは2014年に公開された、ケンブリッジ大学などの学者が作り上げた質問リストでして、詐欺に騙されやすい人たちに特徴的な心理特性などを調査し、それを質問リストとしてまとめたものとなっております。この質問リストの正式名称は「StP-II(susceptibility to persuasion)」でして、簡単に訳すると「説得されやすさ」という意味合いになります。
つまり、研究チームは「相手から説得されやすい=影響を受けやすい人ほど詐欺に騙されやすいのでは?」と推察したということです。
研究チームは「相手に騙されやすい人」の特徴を、以下の9つのサブスケールに分類しております。
- 未来結果熟慮:将来のことよりも目先のことに注目するかどうか。目先のことしか考えていない人ほど騙されやすい。
- 一貫性欲求:自分と他者の行動に強い一貫性を求める態度。一貫性を求める人ほど騙されやすい傾向がある。
- 対人的影響:なにか行動を起こす際、他者の視線をどれぐらい気にするか。他者の視線が気になる人ほど騙されやすい。
- 刺激欲求:日ごろから強い刺激を求める態度。刺激欲求が高い人ほど衝動的で、騙されやすい傾向がある。
- セルフコントロール:自己制御ができるかどうか。自己制御できない人ほど自身の感情を制御できず、騙されやすい傾向がある。
- 広告への態度:広告に対して好意的かどうか。広告に好意的な人ほど騙されやすい傾向がある。
- リスク選好:危険な選択をすることを好むかどうか。リスク選好型ほどで騙されやすい。
- 認知欲求:ものごとを深く考えることを好むかどうか。深く考えることが苦手・嫌いな人ほど騙されやすい。
- 独自性欲求:オリジナリティを求める態度。独自性欲求が強い人ほど騙されやすい。
1つ1つの性格特性を見てみると、いわゆる「成功者」に見られる要素ではあります。
たとえば、「独自性欲求」は好奇心や開放性につながるでしょうし、「刺激欲求」は芸術家として成功する人にみられます。「リスク選好」も、起業家などには必要な資質なので、「高いからダメ!」とは言い切れません。
とはいえ、これらの項目の説明を見ていくと、「なるほどなぁ~…。」って納得してしまう特性ではあります。
事実として、これらの特性が強く出ている人たちほど詐欺の被害者になりやすいとされています。
たとえばインターネット詐欺(オンラインで商品を購入したにも関わらず商品が届かない、フィッシング詐欺でクレカ情報が抜かれる等)に遭うのだそうです。
以下の質問が「StP-II」でして、自身が騙されやすい人がどうかをチェックしてみてください。
具体的には、以下の文章に該当するかどうかを7点満点で採点し、まったく当てはまらない=1点で、完全に当てはまる=7点で合計しましょう。この点数ついては、騙されやすい基準はなく、平均値が3.5なので、これより上だと「普通より騙されやすいかもしれない?」と判断できるかもしれません。
- 私は目先のことしか考えておらす、将来は、どうにかなると思い行動している。
- 私の行動は、目先の(数日~数週間)の結果にのみ影響される。
- 私は通常、将来起こりうる問題についての前触れを無視する。なぜなら、その問題は危機的状況に達する前に解決されると考えるからである。
- 将来の結果は後で対処すればよいので、現在の犠牲を払うことは通常は不要だと考える。
- 私は目先の関心を満たすためにのみ行動し、後で発生するかもしれない将来の問題には対処できると考えている。
- 日々の仕事には具体的な結果が出やすいので、結果が出にくい行動よりも重要だ。
- 私のことを知っている人が、私の行動を予測できることは重要だと思う。
- 私は、他者から安定した予測可能な人間であると言われたい。
- 一貫しているように見えることは、私が世間に示したいイメージの重大な要素だ。
- 私の友人に求める重要な要件は、個人的な一貫性だ。
- 私は、親しい友人には予測可能な人であってほしいと願っている。
- 私は、他者から一貫性があると思われるように努力している。
- 見知らぬ土地や遠方に旅行したい。
- 未知の土地で最初の探検家の一人になってみたい。
- もし、他の惑星や月に無料で行けるとしたら、イの一番で申し込むかもしれない。
- 遊園地に行くなら、ジェットコースターなどスピードの出る乗り物に乗りたい。
- 一般的に、私はプレッシャーのかかる状況のほうがうまくいく。
- 高所の端に立ち、下を見る感じが好きだ。
- 私は自身の悪い癖を直すのに苦労している。
- 不適切発言をしてしまう。
- 自身にとって悪いことでも、楽しいと思えば行動を起こしてしまう。
- 快楽や楽しみのせいで、仕事が手につかなくなることがある。
- 私は集中するのが苦手だ。
- 悪いことと判断できていても、つい行動に起こしてしまうことがある。
- 商品を購入する際、私は一般的に他者が承認しそうなブランドを購入する。
- 他者が自身の使う商品を見られる状況では、他者が私に購入を期待していそうなブランドを購入する。
- 私は、他者が購入するものと同じ製品やブランドを購入することで、帰属意識を獲得する。
- 使用経験が少ない製品については、友人に聞くことが多い。
- 私はよく他者に相談して、同じような製品の中から最も良い選択肢を獲得する。
- 私は、なにかを購入する前に友人や家族に尋ね、その製品について情報を集める。
- 自身が所持する製品が一般に普及すると使わなくなる。
- 一般の人が購入するような製品やブランドは、なるべく避けようとすることが多い。
- 原則として、万人が買うような製品やブランドは嫌いだ。
- 一般に普及している製品・ブランドほど、購入する気がおきない。
- 競馬で一日の収入を賭けたい。
- 高額な賭けができるポーカーで一日分の収入を賭けたい。
- スポーツイベントの結果に一日の収入を賭けたい。
- 他者の著作物を自身の著作物と偽ることがある。
- 友人の秘密を他者に曝露することがある。
- 幼い子供を家に残して用事を済ませることがある(子供がいない場合は、その可能性があるかどうか)。
- 広告は必要不可欠だと思う。
- 一般に、広告は低価格になるものだと思う。
- 広告は私たちの生活水準を上げるのに役立つと思う。
- 広告は大衆のためにより良い製品をもたらすと思う。
- 自分の思考力が試されるようなことよりも、あまり考えなくてよいことをしたい。
- 私は、何かについて深く考えなければならない状況を、避けようとする。
- 一度覚えたら、あまり考えなくてもできるような作業を好む。
- 新しい知見などを学ぶことに、あまり興奮しない。
- 頭を使う仕事をやり遂げると、満足感よりも安堵感がある。
- ただ仕事ができればいいのであって、その仕組みや理由は気にならない。
- 現在の持ち物を組み合わせて、他にはない自身だけのイメージを作り上げようとすることが多い。
- 独自性を出すのが好きなので、一般的な商品から、より面白いものを模索することが多い。
- 面白いもの、珍しいものが好きなので、自身のイメージを確立しやすい。
また、上記の文章は、それぞれが9つのサブスケールに対応しており、こちらも自分の特性を判断する材料になると思います。
- 未来結果熟慮:質問1〜6
- 一貫性欲求:質問7〜12
- 刺激希求:質問13〜18
- セルフコントロール:質問19〜24
- 対人的影響:質問25〜34
- リスク選好:質問35〜40
- 広告への態度:質問41〜44
- 認知欲求:質問45〜50
- 独自性欲求:質問51〜53
ちなみに、僕は一貫性欲求が高いので、悪い方向で一貫性を出さないように気をつけないと(汗)
あと、過去にも「だまされやすい人かどうかを調べるテスト」を投稿しているので、そちらも合わせていくと、精度が高まるかも!