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効率的にスキルを身に付ける練習法の1つ「インターリービング練習」について

基本的に、練習は反復しておこなっていきます。

たとえば「ブロック練習」というものがそれに当たりまして、野球のバッティングなら「ひたすら反対方向に打球を飛ばす」なんかがそんな感じです。その一方で、効率的にスキルを身に付けるなら「インターリービング練習」の方が数段効率が良いと提唱する学者もいます。

今回は、インターリービング練習について解説していきます。

 

 

一度の練習時間で複数のスキルを練習する「インターリービング練習」について

 

これは2015年に出た南フロリダ大学の研究で、「インターリービング練習がスキルを習得するのに効率が良い!」ということを検証しています。

インターリービング練習とは題名のとおり、「一度の練習時間内に複数のスキルを一気に練習する方法」です。
たとえば、

 

  • 英語のレッスンで、1回の勉強で英単語・発音・リスニングを一気にする
  • 野球の走塁なら、ベースランニング、盗塁、ヒットエンドランを一気にする

 

といった具合です。
今回の実験では、126名の学生に協力を要請して参加者を半分にわけ、次のパターンで数学の勉強に取り組んでもらいました。

 

  • ブロック練習:ひとつの方程式を習得したら、次の方程式の習得に進む
  • インターリービング練習:1回の授業で、複数の方程式を習得する

 

結果ですが、

 

  1. 授業翌日のテストでは、インターリービング練習グループのほうが成績が25%アップした
  2. 1ヵ月後のテストでも、インターリービング練習グループのほうが成績が76%アップした

 

このような結果が出た考察としては、

 

  1. 異なる課題を一度に学習することで、他の問題点への応用しやすくなる
  2. 脳は単純な刺激では飽きてしまうため、課題に変化が出ることで活性化しやすくなる

 

元来、人間の脳の性質上、単調な動作などには順応してしまうから脳が活性化されません。
そうなると、従来通りの「ブロック練習」は、人間の脳には不向きなのでしょうね。僕の場合、脳や身体を慣れさせないために、何事も複数の練習を織り交ぜ、できないところは集中して取り組んでいる次第ですね☆

 

 

【参考文献】
[Interleaved practice improves mathematics learning.]

 

 

 

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