アトピー性皮膚炎は、世界的に発症頻度の高いアレルギー疾患。
アレルギー疾患は免疫機能が過剰に働いてしまい、自身を攻撃してしまう自己免疫疾患です。過去のブログで「花粉症にはプロバイオティクスだ!」と説明したように、可能性の段階ではありますが、腸内環境を改善すればアレルギーの類いは改善できるかもしれません。以前から、腸内細菌は免疫系に影響を及ぼすとされていて、アトピー性皮膚炎は腸内細菌を調節することで、治療に役立つ可能性が指摘されています。
今回は、新しいデータを基に「アトピーを改善するにはプロバイオティクスが良いかも?」を解説していきます!
プロバイオティクスによるアトピー性皮膚炎改善の可能性
これは2022年に出たメタ分析でして、9件のRCTをまとめたものとなっております。
このメタ分析の内容ですが、アトピー性皮膚炎の男女402名(16~60歳)を対象に、プロバイオティクスによる症状の変化を検討しております。それと同時に、研究チームはネットワーク分析もしておりまして、プロバイオティクスの相対的な有効性に応じた評価をしてくれています。そして、実験期間は4~24週間です。
試験で用いられたプロバイオティクスは多種に及びますが、そのほとんどが乳酸菌とビフィズス菌が基本となっております。8つの試験で使用されたプロバイオティクスは、カプセルや粉末、ヨーグルトタブレット、またはゲルを使っていて、残り1つの試験では、皮膚病変にプロバイオティクス軟膏を使っております。
結果なのですが、
- プロバイオティクスサプリは、短期的(4週)にはアトピーの重症度を中程度に、長期的(8週以上)には大きく減少させた
- プロバイオティクスサプリによって、長期的にはQOL(生活の質)が中程度に改善した。
- ネットワーク解析では、L. salivariusとBifidobacteriumの混合型が短期・長期共にアトピーに最適となる確率が最も高い
- 次いで、短期ではL. SalivariusとS. Thermophilusの混合型、長期ではLactobacillus acidophilus L-92の混合型だった。
断定まではいかないのですが、全体として試験の質も高く「アトピー性皮膚炎にはプロバイオティクスが良いかも!」という感じ。
もちろんですが、現代医療のもとで治療を受けているのなら、医師と相談することが無難でしょうね。
個人的には、自然治癒力を高める方法を勧めているのでオススメかと。当然ですが、データのとおり摂取直後から効果は現れることはなく、継続して服用することが大切ですね☆
あと、こんな感じのプロバイオティクスがありますので、よろしければ!
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