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どんなに運動しても食事がダメなら不健康だし、逆もまた然り!

今回は、題名のとおり「どんなに運動しても食事がダメなら不健康だし、どんなに良い食事をしても運動不足なら不健康だ!」ということを解説していきます。

健康を目指すなら、この2つの改善は必須科目かと思います。
「これくらい運動をしているんだから、食事は適当でも大丈夫だろう!」とはならないし、「質の高い食事をしているのだから、運動はしなくても問題ないでしょう…」ともなりません。基本的に、運動と食事は両方とも改善が必要なのです。

どうぞ、今回のブログを参考に、ご自身の健康を改善していきましょう!

 

 

身体活動と食事の質に関する健康状態について

 

これはシドニー大学などがおこなった前向きコホート研究でして、2020年の 4月30日までの国民保健サービスの死亡記録とリンクしている英国バイオバンク(n = 346,627)を用いて、対象者全員の食事の質と身体活動を調査したものとなっております。

そのデータをもとに、全員の全死因、心疾患、ガンの死亡率を比較していき、食事の質と身体活動が健康に、どう影響するかチェックしていきました。また、この研究での「質の高い食事」の定義ですが、毎日5皿以上の果物や野菜と週に2皿の魚を摂取し、赤身の肉(特に加工肉)は摂取しないような食生活を意味しています。ちなみに、追跡期間は中央値11.2年となっております。

 

今回の研究での結論ですが、

 

  1. 身体活動レベルが高く、質の高い食事をしている人物の死亡リスクは、身体活動量が最も少ない人物と比較して、全死因で17%、心血管疾患で19%、特定のガンが27%減少する。
  2. 身体活動カテゴリーと食事の質の間に、相加的もしくは相乗的な相互作用は確認されなかった。すなわち、食事と運動の片方が欠如していると、健康への悪い影響が大幅に大きくなる。

 

この結論について研究チームは

質の悪い食生活を激しい運動で相殺する、運動不足を質の高い食事で相殺するという発想をする人もいる。
しかし、残念ながらそれはあり得なく、これはデータによって示された事実である。

 

 

とコメントしており、質の悪い食事を運動でカバーはできないし、運動不足を質の良い食事でカバーすることもできないのです。

この研究は長期観察と多いサンプル数によって得られたデータなので、 より強い根拠となっております。
結局のところ、長期的にみるとダメダメな食事や運動を、どちらかで補うことは不可能だということですね。つまり、 ラクに健康を手に入れる方法など存在しないということなので、「運動も食事も大事なんだねぇ~~…。。。」ということなのです☆

 

 

【参考文献】
[Physical activity, diet quality and all-cause cardiovascular disease and cancer mortality: a prospective study of 346 627 UK Biobank participants]

 

 

 

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