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セルフコントロール能力が高い人って、どういう思考をしているんだろう?

セルフコントロール能力に関しては、当ブログで何度も取り上げています。

 

 

といったことを書いてきました。
今回は「セルフコントロール能力が高い人の思考パターン」について解説していきます。

どうぞ、よしなに♪

 

 

セルフコントロール能力が高い人の思考

 

これは2022年に出た研究で、150名以上の人々を集めて、参加者全員に横になってもらい、何もせずリラックスしてもらうよう指示を出しました。その際に、脳内の電気活動をEEGで記録し、このデータを事前に評価した全員のセルフコントロール能力と比較していったそうです。

結論にいく前に、研究チームの思惑を説明しますと、

自制心の重要性については、ほとんど疑うまでもない。
そこで、この研究では、「自制心とは実際に何なのか?」という疑問に焦点を当てた。かつて、多くの心理学者は、自制心を筋肉のようなものだと考えていた。筋肉のように、自制心を行使することで、疲弊・枯渇すると考えられていたのだ。

しかし、最近の研究では、このような自制心のとらえ方には欠陥があることが指摘されている。

 

 

実際のところ、セルフコントロール能力は筋肉のようなものではなく、別のなにかなのだと推察しているのです。
この研究は、それを調査するためにおこなわれた!…っていうことですね。

 

調査の結果、なにがわかったかと申し上げますと、セルフコントロール能力が高い人の脳は、葛藤を抑制しているわけではなく、そもそも葛藤を処理する量が少ないことがわかったそうです。
これがどういった意味かと言いますと、たとえば、浮気をしない誠実な男性がいたとします。セルフコントロール能力が低い人だと、「浮気をしないようにしよう…!」と思考を巡らせ脳に負荷をかけてしまいます。しかし、これがセルフコントロール能力が高い人の場合、そもそも「浮気をする」という思考がない!…といった感じです。

研究チームによると、

これらの発見は、自制心が単なる抑制以上のものであることを示唆している。
自制心が強い人は、そもそも気が散漫するような衝動が少ない。そして、気が散らない方が自身が成すべき目標に到達しやすいのは、もちろんのことである。

最近の研究では、目標達成における最大の問題は、葛藤を解決するためのコントロールが欠けていることではなく、そもそも葛藤する動機が存在することだと示唆されている。

 

 

セルフコントロール能力が低い人というのは、葛藤に弱いのではなく、脳のタスク処理に大きな労力を割いてしまっているのでしょうね。自分で言うのもなんだけど、このあたりは心当たりがあるかなぁ~~…と☆

 

 

【参考文献】
[A Self-Controlled Mind is Reflected by Stable Mental Processing]

 

 

 

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