人間だもの、劣等感や優越感を持ってしまうのは、仕方のないものです。
そんな一面があってこそ人間なのですが、劣等感や優越感を抱きやすい人の根本的な性格は何なのか?…っていうところを深掘りしてくれた研究があります。なので、今回は、そんな人間のコンプレックスにまつわる話をしていきます。
どうぞ、よしなに♪
劣等感や優越感とビッグファイブの関係性
これは2023年に出た調査で、1,046名の男女(年齢は18~72歳、うち女性が80.5%))を対象に、参加者全員の劣等感と優越感を尋ねたうえで、そのアンケートと全員の性格特性(科学的に信ぴょう性の高いビッグファイブを活用)とを比較したものとなっております。
結果ですが…、
■劣等感を抱きやすい人
- 神経症傾向が高い(=情緒不安定で、不安感も強い)。
- 誠実性、協調性、外向性がわずかに低い(=地道な努力が苦手で、人間関係が不得手)。
- マキャベリズムとナルシシズムが強い(=他人を操るのが好きで、自己愛が強い)。
■優越感を抱きやすい人
- 誠実性と外向性が高い(=真面目で他者との交流に積極的)。
- 協調性/調和性が低い(=他人に優しくなく、批判的)。
- サイコパス、マキャベリズム、ナルシシズムと関係するが、特にナルシシズムが強い人が多い(自分が大好きで、相手の感情に疎く、相手を支配したい)。
という感じ。
サイコパスやマキャベリズム、ナルシシズムとは、心理学的に「ダークトライアド」と呼ばれていて、いわゆる「ヤバい人」のこと。簡単にまとめると、「劣等感も優越感も、どちらも強烈な自己愛から湧き上がる感情」っていうことでしょう。あとは、ヤバい人独特の思考を有していたり、他人に対しての愛情が無かったりしますね…。
「私って、ダメな人間だ…」や「俺は誰よりも優秀である!」なんて感じちゃったら、もしかすると「自分ってナルシストかも???」かもしれませんね~~☆