基本的に言い訳は見苦しいのですが、流石にキチンとした理由は聞きたいものがありますし、聞く耳を持たないのも心が狭いものです。
言い訳をせずになんでもかんでも受け入れると立場が不利になりますし、「弁明」はしていった方が良いとは思っております。そんな折、なにやら「正しい言い訳の方法」なるものがあるようで、今回は、そのことについて説明していきます。普段から気を張っているわけにはいきませんし、言い訳の1つや2つはしたくなるものです。
どうぞ、参考にしていってくださいね♪
「お金がない…」は、仕方がない
結論から言いますと、「お金がないんです…」という理由は、人間は仕方がないこととして認識してしまうようです。
実のところ、このことについては以前から言われており、2023年の研究でも、同様の結論に至ったそうです。研究者であるジャニナ・シュタインメッツ氏によると、「目標達成の失敗の多くがリソースの不足によるもので、主に時間かお金のどちらかが関わっている。どちらか一方が欠けても、他者からの評価に悪影響を及ぼすことなく、それを破る良い口実になる。」とのこと。とある目標を達成する際は、時間かお金のどちらかが必ず関わってくるので、これを言い訳にすれば、周囲から「 自制心がない人だ!」と思われにくくなるため、多用しがちなんだそうだ。
そういったこともあり、シュタインメッツ氏は合計1,211名の参加者を対象に、アンケートをメインとした6つの実験をおこないました。そこで得られた結果が、「“お金がない”ことを主張した方が、“時間がない”ことを主張するよりも周囲の印象がよかった」ということでした。
この結果についてのシュタインメッツ氏の見解は、
“時間がない”という言い訳はよく聞くが、この調査を基に判断すると、 いかような類いの言い訳でも「時間がなかったんだ!」という結論に至るようなことは避けたほうがよいことを示唆している。
今回の研究によれば、我々は、たとえば「誰でも本気を出せば、運動をする・健康的な食事をするといった時間を捻出することができる」と考える傾向がある。 他方、 我々は自身の時間を自制することはできるものの、お金をどこからともなく呼び出すことはできないとも考えてしまう。そのため、「お金がなかったんだ!」と言い訳した方が、「それは自身では自制しにくいから仕方ない」といった認識を生み、目標達成を断念しても、約束を反故にしても、「あの人は目標達成に失敗したけど、それでも自制心がある」と判断されやすくなる。
それにもかかわらず、 多くの人物が「時間がない」と言い訳をする傾向が強いのは、時間がないことと地位が高いことを同一視しているからだろう。
正直なところ、実際的に時間が足りないときも、時間を捻出することが難しいことも、割とあるものだから何とも言えないですね。とはいえ、いわゆる「時間は皆、平等に与えられている」ということで、「その気になれば、時間なんていくらでも作れるでしょ!」っていうのが、一般的な考えのようです。
また、この見解からして「時間がない=それだけ自分は偉い!」アピールができるし、「お金がない=それだけ自分は卑しい…」みたいな印象を持たれたくないから、時間がないことを言い訳に使う傾向にあるようにも受け取れる感じがします。まあ、僕の個人的な見解ですと、確かに真剣になって取り組もうと決心したのなら、無理やりにでも時間を作りますからね。あとは、斜に構えて意見すると、「お金がない…」という言い訳も、「そんなことに使うお金なんてない!」という価値観の下で判断していることもあります。
支出の見直しや副業でお金を捻出することもできますからね…。
最後にシュタインメッツ氏のコメントを書きますと、
就職の面接や マッチングアプリのアンケートでは、人生における失敗談を求められることが多い。
もちろん、 失敗は誰にでもあること。しかし、就職活動においても恋愛においても、その理由を説明するときに、 自身では制御不可能な原因にしたほうが、ポジティブな印象を維持するのに役立つかもしれない。 このような場面では、時間不足を原因にすることは回避した方が賢明だろう。
一般的な人間の傾向として、時間不足よりも金銭不足を言い訳にした方が有効である可能性があるようなので、「お金がないので無理です…」とした方が良さげなようです。少なくとも、時間を言い訳にするのはNGで、自分ではどうすることもできないことがあるのなら、素直にそれを理由にした方が良いですね☆