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フロー状態に突入し、成果を挙げるために必要な2つのこと

「フロー状態」に突入すると、いつもよりパフォーマンスが向上すると言われています。

世間では、スポーツでの場面で良く聞く単語だと思いますが、感覚としては、マインドフルネスに似たようなものだと思ってください。僕の過去のブログでも書いたことがありますので、よろしければ、そちらを参考にしていってください。…で、今回はそんなフロー状態に突入し、成果を挙げるために必要な2つのことについて解説していきます。

どうぞ、参考にしていってください♪

 

 

高い専門性と意図した無意識によるパフォーマンス向上効果

 

これは2024年に出た研究で、32名(うち女性は1名、平均年齢は18 ~ 55 歳 M = 27.90、SD = 9.38 )のジャズギタリスト(音楽訓練を受けた期間は 4 ~ 33 歳 M = 15.91、SD = 7.90 )を対象に、脳の電気活動をEEGで記録する調査をおこなったそうです。それぞれに即興で演奏をしてもらい、その後にフロー状態のレベルを評価し、 さらに録音した音源を専門家に聴かせて創造性の評価もおこなっていきました。

ここで定義しているフロー状態は、「人々が活動に熱中しすぎて、他のことがどうでもよくなっている状態」としており、創造性や教育、ビジネス、ゲームデザイン、余暇科学、レクリエーション、スポーツの世界で人々を魅了するテーマだとしています。

 

この調査で得られたことですが、

 

  • 経験豊富なジャズミュージシャンは、経験の浅いミュージシャンよりもフロー状態に突入しやすい。
  • フロー状態は、上前頭回(実行制御に関係する脳領域)での活動が少ないことと関連していた。
  • フロー状態にあるとき、経験豊富な音楽家はデフォルト・モード・ネットワーク(デフォルト・モード・ネットワーク;人間がぼんやり何かを想像したり内省したりしているときに活性化する脳領域)の活動が低下していた。

 

とのこと。
研究チーム曰く、「これらの結果から言えることは、生産的なフロー状態に突入するためには、特定の専門知識を蓄積するための練習を積み重ね、十分な専門知識が得られた状態で意識的な制御を取りやめることによって達成できる、ということである。」ようです。

つまり、フロー状態に突入するために必要なことは、

 

  • 徹底的に、その作業に必要な「専門技術」や「専門知識」を自身に叩き込む
  • そのうえで、実際に作業に取り掛かるときに、意図的に何も意識しないようにする

 

ということです。

なんとなくわかりますが、さすがに何も下地がなければ、没入感を得られるわけないですからね。どんなことでも、徹底的に経験を積み重ねないと、専門的な境地に入り込むことはできないものです☆

 

 

【参考文献】
[Creative flow as optimized processing: Evidence from brain oscillations during jazz improvisations by expert and non-expert musicians]

 

 

 

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